HOME >> 特別競輪後記一覧 >> ヤンググランプリ2013

ヤンググランプリ2013

猪俣康一が絶好の展開を生かす

メイン写真

絶好の展開を生かし、またも一発勝負を制した猪俣康一選手。ゴール後は竹内雄作と健闘を称えあった。

決勝戦の赤競.NETを表示する

ルーキーチャンピオンに続き、またもや一発勝負で強さを発揮した。後ろ攻めから動いた藤井栄二に続いた竹内雄作が打鐘から主導権を握ると、3番手以降がモツれ、猪俣康一にとっては絶好の展開に。内から来た和田真久留に一度は前に出られたが、ゴール前でドンピシャのハンドル投げを決めて逆転した。
「レースは一番いいところで行ければいいなと思ってました。どんな展開でも落ち着いて行こうと(竹内と)話してました。(打鐘から)いい感じで出られたと思います。一列棒状じゃなかったのが分かって、3番手以降はもつれてるなという感じで落ち着いていこうと。(2車だし内を空けないように)そこだけはナーバスになってました。(最後は)内から和田君が来てるのが見えたので、諦めずハンドル投げて届いてよかったです。」
競輪場には師匠の小林正治(77期・引退)が応援に駆けつけていた。「よかったですね」と目を細める師匠の前で決めた1着ゴール。「ゴールしてから声をかけていただきました」と世話になった師匠に最高の恩返しができた。
来年からはもうワンランク上のステージでの活躍が期待されるが、「今回は同地区の竹内君がいて僕が後ろって形だったんですが、(来年以降は)先行基本に頑張っていこうと思います。上位選手との差は自分の中のモノサシで段々分かってきているので、その辺を日頃の練習で力を付けていこうと思います」。現状を冷静に自己分析して、さらなる脚力向上を図る。その先にはさらに輝かしい未来が待っている。

中団よりやや後方のインに包まれた和田真久留。最終バックを過ぎると8番手にまで置かれ、苦肉の策で内を進出。最後は逃げた竹内が空けたインを抜け出すも、ハンドル投げで猪俣に屈して準V。
「もう最終ホームのところでは引けなかったです。そこからは内に入って行くレースを普段はやっていないし、ちゅうちょしたところもあった。あのレースをするんなら、1着じゃなきゃ意味がない。悔しいですね」

前受けから中部ラインの3番手に飛び付いた三谷竜生だったが、最終ホームでは藤井栄二、小松崎大地に挟まれアンコになる苦しい流れ。持ち前の勝負根性とセンスで窮地を乗り越えたが、最後は詰めを誤り3着まで。
「(郡司浩平のまくりが)見えたんで、自分も行ったけど。冷静に考えれば猪俣さんが行きますよね。そういう焦った部分がありました。こういうレースは1着以外は、みんな一緒ですからね…」と、振り返り、帰り支度を始める。

昨年に続き先行策で魅せた竹内雄作。兄弟子の松岡篤哉に続き、今年は猪俣。2年連続で番手を優勝に導いた。
「展開的には逃げ切らないといけない。でも、最後の4コーナーからはタレてきてしまった。そこからのもうひと踏みは、街道(練習)の何十kmでなんとかしないと。ラインの中から優勝が出れば、(レースは)勝ちみたいなもんだって師匠(山口富生)の教えがあるんで。猪俣さんが優勝してよかったです」

号砲で一瞬見合った後、三谷竜生が出る。三谷―和田真久留―郡司浩平―竹内雄作―猪俣康一―小松崎大地―阿部力也―古性優作―藤井栄二で隊列はまとまった。
赤板周回で、最後方から藤井が上昇を始めると、小松崎―阿部、竹内―猪俣も合わせて動く。先に斬った藤井の上を叩いた竹内が打鐘過ぎから主導権を奪った。猪俣が続き、3番手は、インに藤井、真ん中に中部勢に切り替えてきた三谷、大外で仕掛けのタイミングをはかろうとした小松崎で併走状態に。後続からの反撃はないまま、竹内がペースを上げて先行態勢に入る。3番手争いは三谷が制するが、後方から2コーナーまくりを放った郡司、さらに小松崎と和田が三谷の内を突いてきてまたも中部勢後位がモツれる。このまま直線に入り、番手絶好から抜け出した猪俣と、3コーナーから終始内々を突いて上がってきた和田の踏み合いとなるが、最後のハンドル投げを制して猪俣が優勝した。2着は和田で、三谷が3着。

  • ゴール写真
  • 表彰写真