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ヤンググランプリ2014

中部勢でヤンググランプリ3連覇

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単騎で勝負強さを発揮した近藤龍徳選手。仲間に祝福されて、喜びを爆発させた。

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若手機動型によるスピードバトルは予想以上に激しいレースとなった。混戦で誰よりも冷静に立ち回ったのが近藤龍徳だ。抜群のレースセンスと勝負度胸で大一番を制した。
 「近畿の後ろから1車でも前にと思ってたんですけど、ちょっとバラバラになってたんで、もうチャンス逃したらないと思って。本当だったら三谷さんの後ろに付いて甘えたいところなんですけど、前に行ったのが勝因ですね。もう力勝負と思って。三谷さんより先に仕掛けないとチャンスがないと思って仕掛けました。出切って後ろに三谷さんがいるのは分かったし、めちゃくちゃ重くて長かったです」
 競輪場には父の幸徳(52期)、師匠の鰐淵正利(65期)が応援に駆けつけていた。「2人に獲らせてもらった優勝です。もうちょっと言葉にならないですね」。周りに支えられ、ここまで成長できた。G2制覇で恩返しはできたが、これは単なる通過点でしかない。
 「もちろんここが日本一じゃないし、僕が目指すところはやっぱり日本一なんで。深谷(知広)さんと2人で愛知の名コンビと言われるような選手になって、僕もいつかはグランプリに出たいですね。僕にとっては深谷さんがいる以上、日本一に一番近い場所だと思ってるんで、そこを目標にやっていくだけなんで、近くに目標だったりあるんで。僕は深谷さんの後ろを回れる選手になれるように頑張るだけです」
 来年はワンランク上のステージでの活躍が期待される。輪界の頂点へ23歳の若武者の果てしない挑戦は続く。

 野原との連結を外してしまった三谷竜生は後方からまくり上げるも2着まで。人気に応えることができなかった。
 「野原があんなに頑張ってくれたのに、離れてしまって、そのあとも立て直せなかった。僕の力不足ですね。勝たなきゃいけないレースを勝てなかった。前にも後ろにも迷惑をかけてしまった。しっかり反省して次につなげます」

 近畿ラインの3番手を回った栗山俊介は三谷を懸命に追って3着に流れ込み、表彰台に上がった。
 「予想外の展開でした。初めての3番手で難しかったけど、前にはしっかり付いていこうと思ってました。仕方ないですね。いい経験になりました」

 野原に突っ張られた単騎の小原唯志は番手にはまる形になったが、脚はほとんど残っていなかった。
 「レースを作って負けたので仕方がないですね。野原とやり合って、脚がいっぱいでした。弱いです」

 小岩哲也は3番手の内に詰まって持ち味を発揮できずに終わった。
 「金子がヨコにいて、軽くあてにいったら引いてくれる素振りだったけど、また戻ってこられてダメでした。ヨコができればいいんですけどね。内に詰まって力を出せなかったです」

 突っ張り先行の野原雅也は「突っ張るのは作戦の一つでした。バックまでは引っ張るつもりだったんですけどね。後ろが小原さんになってしまって…」とガックリ肩を落とした。

スタートは我慢比べ。単騎の選手も前受けを嫌うと、腹をくくって野原雅也が誘導員を追う。これで周回は野原―三谷竜生―栗山俊介―近藤龍徳―金子幸央―坂本将太郎―小原唯志―小岩哲也―土屋壮登の並び。
最初にレースを動かしたのは小原。青板の3コーナーから上昇を始めると、この動きに小岩が続く。しかし、誘導との車間を切っていた野原が早くもこれに応戦。ホーム手前から小原を突っ張るが、三谷の口が空き番手には突っ張られた小原が。3番手が小岩、金子で併走になったところで打鐘を迎える。野原との連結が外れた三谷は6番手で立て直しの機会をうかがうが、近藤に内をすくわれ7番手に後退する。三谷にとって、この1車が大きかった。1センターから仕掛けたが、合わせてまくった近藤の出がよく、モツれが長引く前団をあっさりと飲み込んでしまう。離れながら追う三谷の追撃を許さず近藤がヤンググランプリを制覇。人気の三谷は2着、続いた栗山が3着に入線した。

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