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第55回競輪祭

金子貴志が2度目の頂冠

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親王牌と同じく師弟でワンツーフィニッシュ。2度目のG1優勝を果たしてガッツポーズする金子貴志選手。

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泣いても笑ってもこれが最後。残り一つの椅子を争って連日にわたり死闘が繰り広げられてきたが、最後の最後にまたしても師弟の絆の強さを見せ付ける結果となった。今節超抜の動きを見せていた平原康多、最もG1タイトルに近い新田祐大らを深谷が追いやり、金子貴志が見事に2つ目のタイトルを獲得した。
 「本当にうれしいですね。(敵の)仕掛けが早かったんですけどそれに付いていかずに、落ち着いて平原君の仕掛けを待ってというのが、すごく良いタイミングだったと思います。深谷君はすごい掛かりで昨日よりも良かったので、多分まくってくる人はいないと思ったんで、あとはしっかり内だけ締めてと思ってました。前回(親王牌)はタイヤ差で分からなかったんですけど、今回は分かったので、嬉しくてガッツポーズがでました」
 次はいよいよ暮れの大一番・グランプリ。師弟で一年間の集大成を見せる。
 「(この後は)競輪学校で深谷君と若手と一緒に。藤木君とか成田君も来ますけど、強い選手と一緒に練習して、みんなで仕上げられたらと思ってます。日にちも限られてますし、1日1日を大切に、できることをしっかりやって、グランプリにふさわしいレースができるように頑張りたいと思います」

 深谷知広はこれで今年4回目の決勝2着。今年も無冠でシリーズを終えたが、師匠が優勝した今回も「完璧でした」と喜びを表す。「ホームで良い展開になったし、良いタイミングで行けたと思う。最後は力がなかったので。初日の失敗で迷いがあったけど、セッティングを変えなくて正解でした」。

 大塚健一郎は準決勝に続き、ゴール前渾身の追い込みを見せて表彰台入り。
 「藤木君が頑張ってくれたおかげで良い所まで勝負できた。ただ、最後金子さんは余裕があったし、見ながら踏んでましたね。でも、(ギアを4・08から)33に上げて楽だったし手応えがあった。来年が楽しみです」

 その藤木裕は力勝負をして納得の様子。
 「後ろになったんで早めに押さえに行けば、斬って斬ってもう1度タイミングが回ってくるかと。思いのほか動かなかったですね。でも、前々に踏めて良い所まで行けたんで。今までの決勝で一番良いレースだったと思います」

 平原康多は新田とのダッシュ勝負に敗れる結果に。
 「新田君の動きが考えていたのと違った。でも、それでも叩けなかったんだから力不足。グランプリではあれを叩く脚がないとダメ。痛感しました」

 新田祐大は「仕方ない」と開口一番。「自分の持ち味であるダッシュを生かしての結果なんで。深谷君の展開でした」。

 神山雄一郎は久々に鳥肌もののレースを経験して満足げ。
 「ジャンからホームのモガキが凄かった。新田のダッシュが良かったし、そこを深谷が叩きにきた。凄く良い戦いだったと思う。俺も力出し切ったよ。良いレースだった」

号砲で内枠の3車が飛び出して新田祐大が正攻法。周回は新田―岩津裕介、深谷知広―金子貴志、平原康多―長塚智広―神山雄一郎、藤木裕―大塚健一郎の並び。
残り3周、青板ホームから早々と藤木がアクションを起こす。2コーナーで正攻法の新田に並びかけるが、新田もなかなか車を下げない。藤木ラインの動きに平原が続くと、内に詰まることを嫌った深谷はバックで8番手に下げたが、前は依然として新田、藤木で併走が続く。赤板ホームを通過し、1コーナー過ぎで新田が3番手に車を下げる。ようやく隊列は一本棒、打鐘に合わせて5番手から平原が仕掛けるが、新田もこれに応戦。さらに藤木も誘導員を下ろして踏み込む。新田は出切ったが、番手の岩津が離れ、後ろは内に藤木、外で平原の併走になる。気づいた新田がスピードを緩めると、ホームから一気に愛知コンビがカマして出る。深谷―金子で出切ると3番手には新田が、4番手の藤木はバックからまくり上げたが新田の外で一杯に。最後は番手の金子が抜け出して今年2度目のG1制覇。藤木後位から新田をすくった大塚がG前迫るが、深谷がタイヤ差で2着に残った。

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