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第56回 競輪祭

平原康が通算5度目のG1制覇

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絶好の展開をモノにした平原康多選手。今年最後のG1を手にし、ファンの声援にガッツポーズで応える。

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連日、グランプリの椅子を賭けた戦いが熾烈を極める中、平原康多が激戦を勝ち抜き、2年連続で切符を手に入れた。

「信じられない気持ちです。まだ夢の中にいるような感じですね。本当は今年走る機会がなくて。走れるだけでありがたいんですけど、本当に別格の優勝ですね。いろいろあった1年だったけど、そういう厳しい状況の中で、一緒に戦った武田(豊樹)さんとワンツーできてよかったです」

注目の決勝戦は、関東4車をリードする武田豊樹が赤板で前に出ると、そのまま2コーナーで誘導を斬ってレースを支配。平原は、武田をピタリと追走し、最終1センターで仕掛けた稲垣裕之をブロック。直線で抜け出すと、迫る神山雄一郎を凌いで第56代の競輪王に輝いた。

「(決勝は)全面的に武田さんに任せて、離れないように意識していました。(武田から)気迫を感じましたね。最後まで援護する気持ちでした。走れない時期もあったので、迷惑をかけた分、お客さんにいいレースを見せたかったですし、(グランプリ出場が)最後の最後で間に合ってよかったです」

これで2年連続のSS班が確定。そして、いよいよ運命のグランプリへ駒を進めた。

「関東3人で(グランプリが)決まったので、上位独占ができる様にしっかり考えて頑張ります」

 

別線につけ入る隙を与えない逃走劇で武田豊樹が、関東勢を上位独占に導き準V。引き出し役ではなく、自らも表彰台に上がる走りは高く評価できる。

「自分に力があれば、2段駆けはされないんで。そこは自分の責任ですから。結局2周以上(先行して)いく形になって、苦しかったですよ。あれで山崎(芳仁)君に切らせる訳にはいかなかった。自分はなんとかいい形のレースを見せることができたし。平原君は一発でグランプリですから、よかったです」

 

3番手の神山雄一郎は、直線で武田と平原の間を突くも及ばずの3着。しかしながら、賞金枠で5年ぶりのグランプリ出場を確定させただけに、笑みもこぼれる。

「武田君が頑張ってくれた。自分はもう外は無理そうだったから、あのコースを行ったけど。平原君は余裕があった。(グランプリ出場は)やりました。練習をしていた甲斐があった。久しぶりなんで緊張するんじゃないですか(笑)」

 

5番手の稲垣裕之は最終1センターからまくり上げるも、関東鉄の結束の前に不発。力勝負を挑むも6着に終わった。

「自分のレースはできました。武田さんと力勝負をしたかったのが一番です。番手の平原君というより、今日は武田さんとだった。(関東勢は)4車で木暮(安由)君のプレッシャーもあったし、強力なラインだった」

横一線のスタートから、最内枠の金子貴志が佐藤友和を制して正攻法の位置を確保。稲垣裕之―浅井康太―金子、山崎芳仁―佐藤、武田豊樹―平原康多―神山雄一郎―木暮安由で並びは落ち着き、淡々と周回を重ねる。
青板バックで武田がゆっくりと上昇を開始。赤板で武田が前団まで上がると、稲垣は車を下げて正攻法の位置が武田に代わる。関東3車が武田に続き、中団位置が稲垣ラインと山崎ラインで併走になる。これを見ながら武田が打鐘前2角から誘導を交わして先制。中団位置は稲垣が譲らず、武田―平原―神山―木暮―稲垣―浅井―金子―山崎―佐藤で一本棒の態勢に。後続の様子を確認した武田は徐々に踏み上げて行って、レースは完全に関東ペースとなった。最終2角で稲垣がまくって出るが、出ハナで木暮のけん制を受けた上に、武田との車間を斬った平原に見られていて伸び切れない。稲垣は懸命に踏むも、平原に並び掛けるところまでもいけず直線へ。後続の反撃を許さずに逃げ粘る武田の番手から平原が抜け出し、神山は両者の中コースを踏む。1着は平原で、グランプリ出場権をゲット。2着武田、3着武田と関東勢が表彰台を独占した。

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