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第10回サマーナイトフェスティバル

深谷知が初の「夜王」

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4車結束した関東勢をあっさりと退け優勝した深谷知広選手。大勢のファンから熱い声援を受けガッツポーズで応える。

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 武田豊樹、平原康多ら自粛組が不在で、SS班がわずかに4人だった寛仁親王牌で深谷知広は2度目のタイトルを奪取。「自分たちがいい走りをしないと、ファンが離れていってしまう」と、責任感のG1制覇だったが、今シリーズはライバルたちが復帰。並みいる強敵を相手に深谷が、歓喜のVで応えた。
 「(決勝の選手)紹介が終わってから、にやけてしまうくらい楽しかった。武田さん、平原さんがいて、ここで走れるのがうれしくて。走る前から楽しみだった」
 天田裕輝を先頭に平原、武田に現役最多を誇る801勝の神山雄一郎がシンガリを務める関東勢。気心知れた浅井康太との中部タッグで挑むビッグのファイナルに相手に不足はなかった。
 「これだけのメンバー相手に先行して勝てた。やっぱり浅井さんが助けてくれて、中部のラインの力で勝てたんでと思います」
 天田が青板バック過ぎに先行態勢を取るが、6番手まで下げた深谷は赤板からフルダッシュ。一気に主導権を握って出ると、そこからは圧巻のワンマンショー。次から次に襲い掛かる別線のまくりに影を踏ませることもなく逃走劇を完結させた。
 「(関東勢に)駆けられちゃうときついと思った。駆ける前が勝負だと思った。(向日町記念では)行けるところで脚がいっぱいだった。今日(決勝)もバックではどこにいるかわからないくらいきつかったし。武田さんもすごい勢いで来ていた。(勝てて)本当にうれしいです。(武田、村上義弘らが不在の)この3カ月間ですごく成長できたと思うし。いままでに思えないことも思えた。みんなもどんどん強くなってくると思うし、これからも気合を入れていく」
 待ちに待ったライバルたちとの激闘。ハイレベルの戦いでこそ自らを高められることを知っている深谷が、満面の笑みで今年2度目のビッグ制覇をかみ締めるのだ。

 武田豊樹は平原の動きに乗って直線で追い込むも2着が精いっぱい。
 「(深谷が)強かった。天田も頑張ったと思うけど。とにかく相手が強かったね。そこ(深谷)に僕たちが負けたということ。天田が行けなくても、そこから自分たちがどうにかしないといけなかった。次は負けないように、役割分担をしっかりこなしていかないと。(優勝の)チャンスがあったんですけどね」

 浅井康太はゴール寸前で武田に喰われて3着。ワンツーを逃し悔しがる。
 「(平原を)持っていったところで脚がいっぱいになってしまいました。やっぱり2着を確保しないとね。武田さんにあそこで来られてはいけないですね」

 平原康多はまくり出たものの、思いのほか車が伸びず。最後は浅井に一発喰らって万事休す。
 「(深谷が)タレてくるだろうから出たけど、まったくでした。イメージはあったけど、深谷君が強かったですね。道中、休むところがなくてキツかったけど、自分が未熟でした」

 石丸寛之はバックまくりで応酬したが力及ばす。
 「一瞬、夢を見ましたね。前が詰まったんで、悔いを残したくなかったからどこまで行けるかと思って思い切り行ったけど。深谷君が強かった。でも、僕もまだギリギリ頑張れるなと。決勝に乗れて、こういうところを走ると違いますね。また頑張ろうと思います」

深谷知広がスタートを取り浅井康太が続く。その後ろに単騎の川村晃司。中団を天田裕輝−平原康多−武田豊樹−神山雄一郎が占め、単騎の石丸寛之、佐藤友和が後方。青板過ぎの1センターで天田以下が踏みあげて深谷に並びかけると、深谷は誘導を切らずに車を下げた。深谷は6番手まで引き切ると、赤板ホームですかさず反撃に出る。気が付いた天田も懸命に踏み込んで抵抗するが、ジャンで深谷が前に出た。叩かれた天田は浅井の内で粘り、平原はやや車間を切って自力発進の機を窺う。最終1センターで平原は仕掛けるが深谷のかかりが良く行き切れず、石丸のまくりもぴらんだ平原のあおりを受けて不発。武田はバックで深谷−浅井の後ろに切り替えた。快調なペースで飛ばした深谷が逃げ切る。天田とからんだ浅井は伸びを欠き、2センターから踏み込んでいた武田が2着。

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