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第9回サマーナイトフェスティバル

佐藤友和が初の夜王

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絶好の位置からまくって優勝を手にした佐藤友和選手。表彰式が終わると最後まで残ってくれた大勢のファンにハイタッチする。

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“夏男”の佐藤友和が、真夏の祭典を制し初めて夜のキングに輝いた。単騎の深谷知広、坂本健太郎が中団に構えて、佐藤には願ってもない好ポジションの3番手が転がり込んだ。敢然と風を切った池田勇人の番手で岡田征陽が脇本雄太をブロック。空いた車間を詰める岡田のスピードを借りて、佐藤がまくり追い込みで夜の空中バンクを駆け抜けた。
「ワッキー(脇本)を先行させるとキツかったんで、それだけはさせないようにと思った。池田君が行かなかったら自分で行こうとは思ってました。(3番手が取れて)一番最善の策を取れました。最後は(成田和也に)抜かれてもしょうがないと思ったんですけど、自分も伸びがよかったし、勝ててよかったですね。(強い人が)そろったメンバーで楽しいレースができました」
SS班の佐藤にとっては年に一度のナイターシリーズ。心地よい夜風を楽しみながら、佐藤が地元の成田とスマートにワンツーを飾った。
「(サマーナイトは)僕の中で獲ってないタイトルの一つだったんで、それが獲れてまた次のステップに行けると思います。僕はG2、G1は全部獲りたいですからね。今年は賞金(順位)でも離されていた部分があったんで、サマーナイトは視野に入れていたところで、しっかりそこが狙い撃ちできたことで、今後は余裕を持っていけると思います」
昨年7月の寛仁親王牌以来となるビッグレースを制覇。これで獲得賞金も10位(8月3日現在)にランクアップ。得意の季節に勢いを加速させた佐藤が、オールスター(9月12日から)を見据えて目を輝かせる。

直線では北日本88期両者のマッチレース。地元の成田和也が佐藤との車間を懸命に詰めるも、その差はほとんど詰まらずの準V。盟友をたたえながら、汗をぬぐう。
「もう少し差し込めればよかったですけど。(佐藤)友和が強かった。友和はあそこから踏んでいるし、行っちゃいそうな感じがあったんで(外を踏んだ)。強いから(佐藤に)展開が向くんだろうし、僕ももう少しゴール勝負ができれば…。その辺をしっかり」
北日本ワンツーも地元Vの使命を帯びていた成田が、「めっちゃ悔しい」と、天を仰ぐ。

池田勇人はビッグ初の決勝の舞台に怯むことなく、脇本雄太率いる近畿勢を後方に置いて果敢に主導権。北日本コンビにはまくられたものの、深谷知広、村上義弘を不発にしての3着はさらなる飛躍を予感させた。
「佐藤さんは仕方ないにしても、ワッキー(脇本)たちを出させる訳にはいかないんで。出させないように(最終)1コーナー過ぎに全開で踏んだんで、あとはもうどうにでもなれって(笑)。とりあえず魅せられたしよかった。いい思い出になりました」

打鐘の3コーナー過ぎから巻き返しを図った脇本は岡田征陽の猛ブロックで不発。村上義弘は最終2コーナーで自ら外に持ち出すも時すでに遅く、結果的には近畿勢が総崩れ。
「(脇本は)前に出てしまったし、突っ張るのかと思ったら下がってきてしまった。どこかで僕も早めに判断をしなきゃいけなかったですね。(新車については)修正する点がまだあると思う」
松岡健介が3番手を固めていただけに、シビアな判断が求められた村上は厳しい表情で振り返り、番手の責任と難しさを痛感するのだ。

号砲が鳴るといち早く深谷知広が出てスタートを取ったが、上昇してきた脇本雄太を迎え入る。隊列は脇本ー村上義弘ー松岡健介、深谷、坂本健太郎、佐藤友和ー成田和也、池田勇人ー岡田征陽の順で並ぶ。
周回が進み、青板周回の2センターから池田が上昇をはじめ、佐藤、深谷らが切り替えていく。池田が前を押さえると、脇本はすんなり車を下げて7番手に収まった。一本棒で打鐘が入り、池田はペースを落として様子を見るが、後方の動きはない。池田は徐々にペースを上げて先行態勢に持ち込むと、1コーナーから全開で踏んでいくいく。池田が懸命に逃げる一方、脇本が後方から巻き返していくが、車間を空けて援護する岡田にブロックされて2コーナーで万事休す。また、深谷、坂本も仕掛け所なく終わる。これで前団で勝負あり。岡田が前との車間を詰めていくと、3コーナーから佐藤が鋭くまくって優勝した。マークした成田が2着で、逃げた池田が3着。岡田は伸びを欠いて4着に終わる。

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