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第29回共同通信社杯競輪

長塚智が2年ぶりのビッグV

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絶好の展開を生かしてゴールした長塚智広選手。今年初優勝がビッグV。引き揚げると出迎えた選手から胴上げされ宙に舞う。

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最大の目標である武田豊樹を準決勝で失ったが、決勝は迷うことなく村上義弘の番手をキッパリと主張、その選択が見事に的中した。競り合った安東宏高を瞬殺すると、気迫あふれる村上にピッタリとマーク。最後は車間を空ける余裕を見せると、先頭でゴールを駆け抜けた。
 「まさか自分が優勝できると思ってませんでしたし、この優勝も全て準決勝で武田さんにお世話になりましたし、それから決勝戦は村上さんが本当に王者というか、気迫の入った走りで何としても付いていかなくてはいけないと思いましたんで、それに何とか付いていけた結果だと思います。村上さんがカマしたんですけど、そのときに素晴らしいダッシュで付いていくときにけっこう脚を消耗した感じでした。2センターで後ろを見たんですけど、そのときに誰も仕掛けてくる気配がなかったので、これは1本棒になっていると思ったんで、あとは直線に入って思い切りペダルを踏んで、村上さんとゴール勝負できればと思ってました」
 SS班で競輪界をリードする長塚だが、意外にもこれが今年初優勝。今年に入り調子が今ひとつだっただけに、喜びもひとしおだ。
 「グランプリを目標にずっとやってきて、燃え尽きたというわけではないんですけど、体調のピークがどうしてもグランプリになってしまっていたので、その後、自分の体調とそれからセッティングがあまりうまくいってなくて、それでかみ合わないということだったんですけど、昨日、東京の斎藤努さんに自転車のセッティングを出してもらって、それからずっと調子が良くて、セッティングは元に戻ったという感じ。斉藤さんのおかげです。それと、やはり後輩がずっと頑張ってきていて、牛山君と芦沢君が後輩のなかで頑張ってますし、本当に高校の頃からずっとお世話になっている十文字さんとG1、G2に来れてすごく幸せなんで、武田さんも十文字さんと自分と一緒でお世話になっているんで、こういったメンバーで茨城で盛り上がれるというのはすごく嬉しいですね。茨城は武田さんを筆頭に、関東は平原(康多)君、後閑(信一)さんもいますから、そういったメンバーで一生懸命頑張っていければと思っています」

 深谷知広は猛烈なスピードでまくり追い込んだが2着まで。
 「追い上げた時点で脚は一杯だった。バックで村上さんが踏み返しているのが見えたけど、あそこで行ってたら違ってたかも。今回は練習不足だったんで。これから練習して底上げしていかないといけない」

 岡田征陽は3着で表彰台入りも、「長塚さんが優勝してるんだから、せめて2着に入らないといけない」と悔しがる。「ジャンで少し離れてヤバいと思ったけど、ホームで追い付いた。前が掛かってたし、後ろを見たら来る感じではなかった。村上さんが強かったですね」

 神山拓弥は村上に叩かれ何もできず。力の差をまざまざと見せ付けられた。
 「あのメンバーだし、自分が逃げないとどうしようもないでしょう。中団をもつれさせようと考えてたけど、先行もできなかったし、飛び付きもできなかった。自分の自力が全く通用しなかった。帰って練習するしかないですね」

 前を任せた神山雄一郎は致し方なし。
 「相手の方が強かったですね。スピードが合ってしまって、俺も切り替えることができなかった。キツかったですね。次ですね。でも、今回は手応えをつかめたし、次に繋がる開催でした」

 飯野祐太は消極さが敗戦を招いた。
 「初手は栃木の後ろにいて、村上さんが叩いたところを自分がカマすか、まくるかしたかった。前が空いてしまったけど、深谷君を目掛けて一か八か行けばよかった」

 三宅達也は勝負所で離れて万事休す。
 「ホームで口が空いてしまったのが痛かったね。深谷の踏返しがすごい。レベルが違う。どうしようかと悩んでしまうくらいです」

 逃げた村上義弘は「深谷の力が抜けているんでああいう仕掛けになった。(近畿1人で)プレッシャーを自分に掛けて走ったし、どんな結果になっても力を出し切るレースをするだけだった。脚力不足です」と帰り支度をする。

まず深谷知広が誘導員を追い、深谷—三宅達也で前受け。村上義弘後位を安東宏高と争う長塚智広の後ろには岡田征陽で、後ろ攻めの神山拓弥—神山雄一郎に単騎の飯野祐太が続く。3周目からは長塚が5番手に車を下げて周回は落ち着いた。
赤板前から上昇を始めた神山拓は打鐘で先行態勢に入るが、そこをすかさず村上が叩き返す。内をすくった長塚が単独の村上マークとなり、村上はホームで出切った。村上の仕掛けに素早く反応した深谷はホームからこのラインを追うが、遅れてきた安東が邪魔になり三宅は遅れてしまう。神山拓以下はやや車間が空いて、3コーナーで前3車に追いついた深谷は4番手で脚を溜める。バックから長塚が徐々に車間を空けて後続の反撃に備える。深谷は2センター過ぎから踏み込むが、合わせて番手から踏み込んだ長塚が深谷を退けて優勝。深谷はビッグ3大会連続の決勝2着に終わった。

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