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第66回日本選手権競輪

村上義が2度目のダービー制覇

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日本一を決める最高峰のレースで最高の結果を残した村上義弘選手。レース後は、集まった笑顔満開の仲間に囲まれ喜びを分かち合った。

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決勝戦は勝ちあがった北日本勢が5車で結束。牛山貴広、武田豊樹の師弟コンビ、深谷知広の後位は空いていたが、村上義弘は単騎戦を選択した。
 「自分のレースを見て、それに憧れてくれて、自分の前で頑張ってくれる後輩たちがいる。一緒に決勝に乗ることは出来なかったけど、その後輩達の力があって、決勝の舞台に立たせてもらった。ここまで連れてきてくれた後輩達の思いに応えたい」
 周回中は、正攻法の深谷後位を回っていた村上は、牛山が青板周回でレースを動かすと茨城コンビへスイッチ。武田の後位をキープしたまま最終ホームを迎えた。逃げる佐藤友和後位から菊地圭尚が番手まくりを敢行するが、武田はさらにその上を仕掛ける。武田の動きに続いた村上は、直線をしっかりと追い込み、大激戦に終止符を打った。
  「とにかく最後方とかにならないようにと思ってました。武田さんの後ろになったのは分かったんですけど、あまりにも展開が早くてちょっと前がどうなってるか、後ろに山崎君がいるのは分かったけど、その他がちょっとよく分からなかったです。2コーナーで先に行こうと思ったけど、そのタイミングで武田さんも踏みかけたし、その辺は状況を見ながら。自分では3コーナーぐらいから踏んでるんですけど、なかなか出が悪くて」
  昨年のグランプリを優勝し、重責を担う立場となったが、自らのスタイルを貫き「日本一を決める大会」で頂点に輝いた。
  「グランプリを優勝して責任ある立場になったと思いますし、そのなかで自分が一番目標にしてる大会で優勝できてホッとしてる。自分でも本当に評価できると思います」
  後方に置かれた深谷知広はバックまくりで応戦。直線も鋭く突き進んだが、1着までは届かなかった。
  「あんなに早くレースが動くとは想定してなかった。普段なら打鐘かなと思うところで鐘が鳴ってなかったし、打鐘が聞こえた時には相当脚にきてた。あんな早い展開に対応できる脚はないですね。限界を超えたレースでした。(全日本選抜の)2着、(ダービーの)2着で悔しい。G1の優勝は遠いですね」
  山崎芳仁は5車結束の北日本ラインからダービー初制覇、そしてグランドスラム達成に焦点を定めたが、佐藤の仕掛けに踏み遅れてしまい万事休す。村上を追走するも3着に流れ込むのが精一杯だった。
  「レースの展開が早すぎて脚はずっと一杯。なんとかニュートラルに入れてから脚を溜めて出て行こうと思ったけど、休めたのが最終ホームだった。自分も仕掛けたかったけど、そこから武田さんが仕掛けるのが見えて、自分も必死で踏んだけどもう伸びなかった。グランドスラムはそう簡単には取らせてもらえないですね」
  武田豊樹は弟子の牛山の仕掛けもあり3番手と絶好の位置をキープ。最終2コーナーからまくりを仕掛けるが、直線では末を欠き着外の4着に沈んだ。
 「北日本ラインが、ガンガン行くつもりなら、牛山はモガキ合うつもりだった。自分が3番手に収まるまでは、いい展開でした。レースが思った以上のハイペースになった。深谷にとって良い展開になってしまったと思ったが、ハイペースすぎましたね。あんなペースでレースをされるとバックを踏めない大きなギアは要らない。結果は一番強い村上君が勝った訳だし、納得の結果でしょう」
  山崎後位の成田和也は5着。山崎に続く形でゴール線を通過したが、いつもの鋭脚発揮とはならなかった。
  「山崎が外に浮きそうだったので迎え入れましたが、自分は脚がもう一杯。なにも出来ないし弱かった。しっかり練習して次に向かいたい」
 主導権を握った佐藤友和は最終バックで力尽きた。
 「あとで考えれば、2車出させて3番手からの勝負でも良かったのかもしれない。4.25のギアはある程度の手応えはつかめたし、さらに先の段階も考えていかないと。また次のレースで頑張りたいです」
 佐藤慎太郎は「結果論かもしれないが、美しい5車結束よりも、別線に分かれてでも北日本から優勝者が出たほうがいいかもしれないね。自分はまた次、その次とG1の上で戦えるように頑張ります」と決勝戦を振り返った。

スタートでいち早く深谷知広が飛び出して誘導の後ろを取った。初手の並びは深谷、村上義弘、佐藤友和ー菊地圭尚ー山崎芳仁ー成田和也ー佐藤慎太郎、牛山貴広ー武田豊樹の順で落ち着く。
周回が進み、青板ホームから牛山が早めに上昇をはじめて佐藤友を押さえると、佐藤友はすぐに武田の後ろまで車を下げた。青板周回のバックを過ぎると牛山は誘導を斬って先頭に立った。すると、すかさず佐藤友が反撃に出て主導権を奪いにいく。このとき、山崎は口が空いてさばかれてしまい、茨城コンビが菊地の後ろに入った。そして、村上が武田後位に巧くスイッチし、深谷は最後方に下げて様子をうかがう。佐藤友がフカして逃げる一方で、ジャンから牛山が仕掛けるも、菊地に張られて万事休す。最終ホームを過ぎ、佐藤友がタレ始めてくると、菊地が番手まくりを敢行。しかし、既に脚を消耗しており伸びない。すると武田がその上をひとまくりし、先頭でバック線を通過。続いた村上、山崎もゴールを目指し、深谷も後方からスパート。最後は村上が直線抜け出して優勝。深谷は猛然と迫ったが2着まで。山崎が3着で、武田は失速して4着。

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