全日本選抜で優参した神山拓弥はひと皮むけた。決して「地元の気合」だけで乗り切った4日間ではない。準決勝で見せたマーク屋ばりの中割りが真骨頂。飛び抜けて層の厚い北日本勢の包囲網をヨコの競走でも打破できる自在性は大きな魅力だ。
園田匠は好調を維持している。「函館SNFでの落車で状態は崩れた」が、ケアに集中して回復に努めている。とは言え、完調ではない中で迎えた全日本選抜でも、初日は直線一気で快勝。底力は確実にアップしている。直前の松山Sでも伸び脚は冴えていた。さらに状態が上向くここは絶好の狙い目。目標の有無にかかわらずアタマ勝負できる。
まずは藤田竜矢を推したい。7月川崎記では準決勝4着で惜敗したが、7番手から好スピードでまくって上がり11秒1。二次予選も11秒4とまずまずのタイムでまくって2着。疲れがある中で体が動いていた。最近は無理な先行はなく、勝ち上がりを意識した走りをしている。続く8月富山記は![]()
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着で決勝に進出。さらに調子を上げてきた。
2人目は南修二に期待したい。親王牌で落車し、その後は2場所欠場したが、全日本ではぶっつけ本番ながら準決勝まで勝ち進んだ。二次予選は村上義弘と連係を決めて3着。自身も近畿勢の一員として流れに乗るべく、今回も気合十分で挑む。
全日本選抜で![]()
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着、続く富山記念を途中欠場と精彩を欠く合志正臣だが、この2場所の成績は全日本選抜中にかかった熱中症が不調の原因。怪我などが影響してのものではないのなら、全日本の前検日に「久々に楽しみなデキ」と話していた言葉を信用したい。本番までの2週間でしっかり体調を戻せばG1初タイトルに輝いたゲンの良いバンクで自慢の切れを発揮するはず。
田中誠は富山記念準Vで競輪祭の権利をゲットするなど乗れている。練習中の事故などアクシデントはあったが、もはやその影響はない。初出場のG1戦でも大暴れしてくれるだろう。
佐々木雄一は07年の寛仁親王牌以来、2年ぶりのG1参戦だ。近況はF1開催ばかりだが、多彩な戦法を上手く使い分けて善戦している。ラインの番手、3番手の競走でも全く不安はない。8月西武園Sの決勝では番手まくりで今年2度目の優勝を飾るなど調子も上々だ。地元の大舞台で存在感を示す。
吉本卓仁の一発も見逃せない。カマシ、まくりのスピードは一級品。7月岸和田Sの初日特選で落車負傷したが、復帰戦の8月大垣Sでは完全Vと圧巻の走りを披露。決勝は脇本雄の番手にはまったとはいえ、上がり10秒6の好時計を叩き出した。
柴崎俊光が驚異的な伸びを見せている。7月の豊橋記では![]()
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着。特に準決では上がり10秒8で最終バック5番手から突き抜けているし、決勝でも外併走の栗田をどかしながら追い込み準Vに食い込んだ。キレ味勝負に持ち込めれば、G1級相手にもそのスピードは脅威となる。
村本大輔も、7月の寛仁親王牌で2連対を果たすと、続く静岡S、豊橋記、8月富山記でいずれも決勝進出。富山記の決勝は最終バック最後方から内を突き3着に食い込んだ。持病の腰痛と付き合いながらも、確実に自転車は前に進んでおり、好目標を得たレースは見逃せない存在となりそうだ。
競技の合宿に参加しながらも、「本業は競輪。競輪で結果を出したい」と語った柴崎淳。今年は優勝こそ無いが、積極性が増した走りで、F1戦や記念では決勝の常連となっている。自身で認識する特別競輪の厚き壁、2次予選。これまで何度と無く跳ね返されて来たが、『今度こそ』の思いで臨んでくるだろう。
坂本健太郎は、7月函館Sの完全Vを皮切りに、F1戦で勝ち星を量産中。オールスターを照準にした仕上がりの良さを感じさせる。G1出場は今年のダービー以来、およそ半年ぶり。今年記念を2度優勝の、弟・亮馬に負けない走りに期待したい。
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