宇都宮競輪場【第26回 読売新聞社杯 全日本選抜競輪】
検車場レポート

■8/4(前検日) ■8/5(初 日) ■8/6(二日目) ■8/7(三日目)

武田 豊樹 選手

加藤 慎平 選手

海老根 恵太 選手

新田 祐大 選手

渡辺 一成 選手

 ハイラップ連発、スピードスターは武田豊樹! 第26回全日本選抜競輪(GT)が今日5日、特別選抜予選をメインに開幕した。加藤慎平を一番に、武田豊樹、海老根恵太が特選三番勝負で勝ち名乗り。明日6日は準決勝へフリーパスのスタールビー賞をメインに、特選組に好調な一次予選組が挑戦する二次予選など、注目カードが目白押しの2日目へ、車券戦術の御参考に。



 メインの特選は11レースからレポート。

 武田豊樹が『超抜』の仕上がりを見せた。先行態勢から一転して、最終ホームでカマした坂本亮馬の三番手をキープ。最後はまくり差しで前団を捕らえ、叩き出した上がりは初日一番の13秒6。それでも、浮かれはなし。むしろ不満気な表情で、「ホントは先行して状態を確かめたかった。それで三着以内に入って、準決勝以降に繋げるのが理想。でも、あそこで突っ張るのは距離が長すぎる。冷静には戦えているけど、脚に当たりを感じない。準決勝以降はギアを上げようかな。明日? 状態を確かめる意味でも、レース勘を確かめる意味でも、先行したい。実際、どうなるかは分からないけど」。

 坂本亮馬は魅せた。大塚健一郎とライン2車を逆手に武田を叩いて、「2車だから、出させてくれると読んで…。先行は決めていたわけじゃなく流れで。緩んだら仕掛ける、と普段の動きから。好調? いえいえ、三着に残れたのは、大塚さんが仕事してくれたから。ただ、準決勝行きが決まったのは大きい。疲れを感じるし、明日はギアを下げようかな…」と、スタールビー賞は試行の場に?



 10レースでは加藤慎平が一気差しで、準決勝へ一番乗りを決めた。最終回は絶好の番手回り。絶妙なペース配分で逃げた永井清史を直線でズブリと差して、「最後は永井がタレたよね。スピードとダッシュは相変わらず凄いけどね。あいつは明日、ギアを上げるのかな。まあ、修正は効くと思うけど。オレ? 思った以上に伸びが良い。でも、デキが良いかは半信半疑。ただ、準決勝行きが決まったのは大きい」。

 村上義弘は石丸寛之と中団外併走が脚に響いたか、永井をまくれずじまい。クールダウン後にハンドルやサドルのセッティング修正をした後で、「今日は展開のアヤ。全部が全部勝つのは無理。セッティング? 微調整の範囲だが、体がダラっとしているのがね。これも、しっかりと修正して明日に備える」。



 12レースは海老根恵太がひとまくりで、神山雄一郎と山崎芳仁らを着外に沈めた。「このメンバーで勝てたし状態は良いけど、今日は展開で、流れが向いただけ。小嶋さんが仕掛けてくれて、ツキがあった」。

 山崎芳仁は小嶋敬二とモガキ合いは制したが、「気温か湿度のせいか、仕上がってないのか、バンクが重く感じる。ギアを下げようかな」と修正に躍起だ。

 神山雄一郎は「逃げてくれた山崎の気持ちに応えたかったけどね。まあ、脚を溜めていた選手が、伸びる外を踏んだということ。オレ? 問題なし。明日からしっかりと巻き返す」と、力強く宣言した。





 一次予選からはナショナルチームが奮闘した2個レースをピックアップ。

 6レースでは新田祐大が驚異的なスピードで他を圧倒した。上がりタイムは11レースで武田豊樹が叩き出した13秒6に次ぐ13秒7。吉田敏洋の逃げを、後方まくりで仕留めて「今日は逃げてもまくりでも勝負になると自信が。決勝に乗った宮杯や親王牌とデキは同じ。力を出し切れば何とかなる。ヨコ? 宮杯ではヨコにも動いたけど、今回はタテへ。バンクが軽く感じるし、2日目からも良い流れで戦えそう」と景気良い言葉を連発した。 浜田浩司は辛くも四着で二次予選行き。「ギアが重く感じるし、明日は下げようかな。開催中に下げるのは、あんまり良いことじゃないけど」とダークホースと化す資質は…。





 8レースは渡辺一成が突っ張り先行で二着と健在をアピールした。正攻法に構え、打鐘過ぎ2センターから誘導員を交して先制。「あそこで引けば、スピードを殺したり、バック踏んだりときつくなる。調子がつかめてないからこその仕掛け。熱と下痢と嘔吐で寝込んで和歌山を欠場したり、暑さで練習不足。体が重いし、バンクも重く感じる。クールダウンとかをしっかりとして明日に備えたい」。五百バンクでは驚異的なレース運びを見せながら、自身は仕上がり不足に表情を引き締めた。

 斉藤正剛は笑顔を満面に振り返り。番手無風の展開から、ゴール寸前で渡辺を差し切り、「突っ張り? 作戦の一つ。一成から、『突っ張るかも』と言われていた。強いよね、タレないもんね。オレ? 間隔が短くても疲れなし。観音寺からは札幌で調整程度の練習だったから」と、こちらは仕上がりに自信ありだ。



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