取手競輪場【第23回 共同通信社杯秋本番 】
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山崎 芳仁選手
(福島・88期)
海老根恵太選手
(千葉・86期)

武田 豊樹 選手

伏見 俊昭 選手

栗田 雅也 選手

矢口 啓一郎 選手

天田 裕輝 選手

 これぞ最高峰、初日から激戦のオンパレード!! 共同通信社杯秋本番が開幕。主力が好調で、メインの特選三個レースはハイレベルな戦いの連続。一次予選では、群馬勢ら伏兵が活躍を見せて大会を盛り上げた。


 2着とはいえ、武田豊樹(12R)が、輪界トップに相応しい走りで魅せた。小嶋敬二と打鐘から叩き合うも、三番手で立て直し、海老根恵太のまくりに一度は合わせ切った内容は凄みすら感じさせた。「突っ張りを考えていたけど、小嶋さんがそうさせてくれなかった。あれ以上やったら、海老根君のひとまくりになっちゃう。その後は無我夢中。レベルの高いレースが出来たと思う。しっかり疲れを取って、勝ち上がりを意識して頑張る」と油断は全くない。
 武田に続いた神山雄一郎が3着。「武田が強かった。一呼吸入れたい所ですかさず行ったから。俺もあれを付いていけたし、仕上がりは相当良い」と自身のデキにも言及した。
 勝った海老根恵太は「まくり頃だったからね。でも武田さんが合わせてきたのには驚いた。慌てて踏みましたよ」と武田の強さに舌を巻いた。 
 小嶋敬二は大敗にも納得。「結果的に出切れたからね。ライン二車だったのも厳しかった。仕方ない」。


 伏見俊昭(11R)は打鐘四角で前団を叩くと、驚きの先行策に出た。「ラインも長かったし、先行も半々くらい考えていた。あんな先行したのは記憶にないくらい久々だから、さすがに脚一杯」と言いながら、番手を回った岡部芳幸に「ビックリしたが、さすが」と言わしめる圧巻の走り。平原康多、浅井康太相手に役者の違いを見せつけた。 


 10Rは、オールスター以来の実戦となった山崎芳仁が、強さをまざまざと見せつけた。HSカマシが永井清史に合わされると、外併走で休みながら、再度BSまくりで粉砕。「余裕あったし、よく持ちこたえられたね。調子が良いから、あの展開でも勝てたんでしょうね」とレース後はまるで人事の様に振り返った。
 4着ながら、好調を実感したのは石丸寛之。三番手で村上義弘と併走の展開を振り返り「あそこで引かない所も見せとかなきゃね。要所要所でもキッチリ反応したし、前回と比べてはるかに良いデキ」。
 小倉竜二が2着に突っ込んで、存在感を強烈にアピール。「みんなが道中で脚を使っていた分、伸びた感覚あるね。まぁ調子が上がってきているのも間違いないけど」。
 永井清史は「山崎さんのカマシを警戒した分、前半踏み過ぎたかな。でもあれで行かれるんだから、山崎さんはやっぱり強い。でも、駆けた感じは決して悪くなかった」と巻き返しの余地は十分。


 ここからは、一次予選の模様を。 金成和幸(1R)が、三番手から石橋慎太郎の仕掛けに合わせてまくった。細切れ戦で、初手は後方となるも「自分が先に動くと、結局切られて、切られて後方になって、出番がなくなってしまう」と中川の押さえ先行を誘発し、好位確保に成功と、頭脳プレーが光った。「茨城は、父親の実家があるので、ここは地元みたいなもの」と発奮材料も十分。侮れない存在となりそうだ。

 2Rは、打鐘四角からカマして出た松岡健介が、別線を引き千切り、番手の幸田光博の差しを許さず押し切った。「少し早いかなとも思ったが合わされたくないからカマした。1Cでビジョンを見て、後ろが離れてるのがわかったので、その後は自分が勝てる様にペースで踏んだ」と冷静な走りを見せた。ただ、2日目以降に向けては不安もチラリ。「前回走る前にギックリ腰になってしまい…。直前も練習が出来てないのでいつものキレがない。これだと、自分が得意なキレに頼る競走をしてもダメ。早めに出切らないと苦しい」と勝っても頭を悩ませた。


 新田祐大(4R)が復調気配を示した。中団取りから、矢口啓一郎のまくりに合わせ切り、矢口に番手に入られて差されはしたが、動き自体は好調時そのもの。「展開は想定通りだった。矢口さんの仕掛けに合わせた分、タイミング取れずで苦しかったが、動けたと思う。最近やっと、思うように練習が出来る様になってきた。ドン底だった頃に比べれば、確実に良くなっていると思う」。

 5Rは、稲垣裕之後位に坂本健太郎が飛び付き、前団のもつれを後方から小橋秀幸がまくり上げ、乗った南関勢がワンツー。ここではレースを動かした二名を。
 見せ場タップリの走りで3着の小橋秀幸は「後方になったから、行ける所までと思って仕掛けたが、焦ってしまい、力が入った。ただ、単騎で気楽に走れたのも良かった。ビッグで良い走りが出来たので満足してますよ」と興奮気味に振り返った。
 坂本健太郎は、加倉正義、池尻浩一を引き連れる責任重大の一戦。出した策は番手飛び付きだった。「初手の位置(坂本健が中団、稲垣が後ろ攻め)で、あれ(番手戦)しかないと思った。今の自分に出来るのは、あれが精一杯ですよ」。

 6Rは、栗田雅也の先行に乗った海野敦男が1着。「直前に栃木の中村淳君の所で合宿をして、フレームや、セッティングを全て中村君仕様にしたくて、今回は中村君の所にいる真崎(新太郎)君のモノを借りてきた。乗っていて楽だし、この開催が終わったらこの寸法で自転車を作ります。今回は最低でも準決勝に乗って来いと中村君に言われているので、二次予選Aも頑張ります」。
 栗田雅也は僅かに末欠き3着にも「中村(一将)さんがカマして来そうだったから、緩められなくてキツかった。でも、今の展開で上がりが11.9で3着に粘れたし、悪くはないね。自分の体感では、12.1くらいかなと思っていたから」と納得の表情。
 2日目以降に向けて楽しみなのは、初日は三番手回りを強いられた石毛克幸。「何もやらずに終わってしまった感じ。付いていて余裕あったのに…。三番手は難しいですね」。本来のタテ攻撃生かせる番組なら脅威だ。
 大外を強襲して2着の中村一将も好気配。「カマそうとしたら栗田君に踏まれたので、内をキメに行った。立て直してからは、車も良く出たし、オールスター辺りからずっと脚の感じは良い。観音寺記念後から、セッティングにも取り組んでいて、ハンドルをいじってから走ったら感触良かった。今後は、もうワンランクアップするためにも、自分の苦手なメカニックの部分もやっていかないとだからね。いろんな人のアドバイスを参考にしてやりますよ」。


 9Rは、出入りの激しいレースとなり、脚を溜めた谷津田将吾が鋭く伸びて1着。「俊敏に反応出来たし、脚を溜めていた分伸びましたね」。ビッグは久々の勝ち上がりとなり、笑顔を見せた。
 単騎の競走となった市田佳寿浩は「一晩悩んだが、どう考えてもいい作戦が浮かばなかったし、もう流れに応じて走るしかないと思った。結果的に、適応能力がなかったという事。それにしても、自動番組だから仕方ないけど、笑ってしまうくらい難しかった。4着で二次予選Bに進めたのはラッキーの一言」と命拾いに苦笑いを浮かべるしかなかった。
 地元の牛山貴広は「出切るまでに脚を使わなかったのに、簡単にまくられてしまった。カカり切らなかった。弱いですね」と肩を落としたが「調子は決して悪くない。負け戦も気を引き締めず頑張ります。何とか1着取りたい」とすぐに前を見据えた。


 群馬勢は、特選回りの稲村成浩を含む五人全員が勝ち上がりに成功。 中でも、予選スタートの若手の活躍が目立った。
 先陣を切った矢口啓一郎(4R)は「緩んだ所で行けたし、反応も良かった。迷いなく動けた」と好調を物語るコメント。
 篠原忍(7R)は、繰り上がり出走、自動番組で先行一車と、あらゆるツキを生かし切った。「恵まれ一本。(2着に)残れたのも展開」と謙遜するが、運も実力のうちだ。 ビッグ初出走の天田裕輝(8R)はまくり勝ちで大穴提供にも「ゴール前はタレたけど、落ち着いて走れたし、車も巧く流れてくれた」と冷静さをアピールした。
 木暮安由(9R)は、俊敏な動きで2着。「みんな勝ち上がるからさすがに焦った。でも、自分の思った以上に体が動いた。状態は間違いなく良い」と安堵の表情を見せた。
 KEIRIN EXPRESS
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