奈良競輪【全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪】
検車場レポート

■ 5月8日(前検日) ■ 5月9日(初 日)

長塚 智広 選手

北津留 翼 選手

渡辺 一成 選手

伏見 俊昭 選手

石丸 寛之 選手

「全日本プロ自転車選手権大会」は、国内で最高の自転車競技大会であり、競輪選手にとっては寛仁親王牌の出場、シード権にも関わる重要な大会。「同大会記念競輪」はこれに先立ち、2日間の大会で変則プログラムで開催される。最終日のメイン「スーパープロピストレーサー賞」には、優秀競走の1〜3着が進出できる。


 7日に注目の北京五輪トラックレース日本代表候補が発表された。競輪選手からは5名が選ばれ、永井清史を除く4名が顔をそろえたので、明日の作戦と共に喜びの声もレポートしたい。
 最初は、大逆転で代表の座を射止めた長塚智広(6R)から。しばらく、ナショナルチームから遠ざかっていたが、先月のアジア選手権で代表復帰を果たすと、チームスプリント第一走者で好タイムを叩き出した。世界で3本の指に入ると言われるダッシュ力はまだまだ健在のようだ。
「何か申し訳ないような気持ちもあるけど嬉しいです。記者会見で何かやりたかったけど、そういう雰囲気じゃなかった(笑)。初日は厳しいメンバーですねぇ。単騎で気楽にやれるので切れ目でチャンスを待って仕掛けたい」

 北津留翼(7R)は、五輪出場が夢だっただけに喜びもひとしお。「選ばれてホッとしました。やっぱり目標にしてきたから嬉しい。五輪前の競輪は全プロ記念が最後です。今回は奈良バンクの特性なども考えてギアを落としてみます。西川(親幸)さんを連れてドカンと行ければ」

 渡辺一成(9R)は、マニエ代表監督からチームリーダーに指名されている中心的な存在。前年度のスプリント王者でもある。
「喜びと共に身が引き締まる想い。僕も全プロを最後に五輪までは競技に集中します。初日はレースをゴチャゴチャされると、タイミングで恵まれるラインができるから、しっかりと自分でレースを作りたい」

 トリは日本の大黒柱・伏見俊昭(10R)を。正式発表で安心したのか、長塚智広と自ら肩を組んで写真撮影に応じるなどテンションは高め。
「今後の予定は、高松宮記念杯を走って6月中旬に前橋の「全日本選手権」を走ってそのまま合宿。その後には、ボルドーで合宿をします。もう、練習漬けですね。ボルドーワイン? 2,3杯程度嗜むなら、体にも良いし飲んでもいいんですよ(笑)。他の若手は監督から禁止されているけどね。今の状態は、前半戦に比べると上向き。東王座戦で落車してどうなるかと思ったけど、よく立て直せたと思う。平塚記念もそれなりに走れたし。決勝の山崎君を抜くのは無理でしょう。10秒5の上がりですよ。(優秀で任せる)友和君とは昨年の奈良記念も連携して決まらなかったので、今回は頑張りたい」


 ここからは、優秀メンバーをピックアップしていきたい。
 9Rの九州勢は、荒井崇博−小野俊之−加倉正義の並びでまとまった。マーカーとして名高い加倉が、点数上位にも関わらず小野に番手を任せた理由は、
 「俊之は普段から(番手勝負で)頑張っているから、僕は三番手でいいですよ。今後の日程なども考えて、休養なし練習で練習してきたので疲れが心配かな。ギアは4回転ではなく3.71にします」
 ふるダビ弥彦で大いにアピールした平原康多が人気を集めそう。
「平塚記念は欠場したけど、大きな問題があった訳じゃない。デキは維持できていると思います。奈良はS級で初めて決勝に乗れたバンクで思い出に残っている。それ以来だから久しぶりですねぇ。4回転で33バンクを走るのは初めてです」
 平原の番手では、後閑信一が睨みを効かす。
「33は好きじゃないけど、平原マークじゃそんなこと言ってられない。前回の最終日に自力を出して、何かキッカケを掴めたような気がする」


 最終レースは、山崎芳仁に人気が集まるだろうが、Wルーレットバンク”は先手必勝。佐々木則幸が「復帰戦だし力を出し切りたい。8割は先行を考えている」と言うなら 番手の石丸寛之にもチャンスはありそう。
「武雄記念では番手回りが多く、良い勉強をした。練習のタイムは良い頃と同じくらい出ているし大丈夫。ノリ(佐々木)が復帰戦だし前でやりたいと言うし、(三宅)伸さんが任せてくれたから頑張ります!」
 クレバーな新田康仁とガッツマンの村本大輔が組む静岡コンビも見逃せない。意味深な村本のコメントを載せておく。
「(競技の)団体追い抜きも含めてみっちり練習した。僕は番手でしっかり援護をしたい。どうも新田さんに何か作戦があるらしいから。内容? それを言えるわけないでしょう(笑)」


 KEIRIN EXPRESS
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