立川競輪【KEIRINグランプリ07】
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立川競輪場
KEIRINグランプリ07レース展望
山崎芳仁が賞金王の座を射止める!
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 最後の椅子を手島慶介が守った事で今年のベストナインが決まった。初出場が3人、80期代が4人と競輪界の流れも変わってきた。

 誰もが優勝のみを狙う一発勝負だが、やはり中心は山崎芳仁以外は考えにくい。今年最初のGI競輪祭を逃げ切り、最後の全日本選抜をまくりで射止めた山崎は新王者に相応しい実績を残した。西の小嶋敬二の体調が完調とは言えないだけに、山崎が人気の中心になる事は間違いない。一発勝負でも冷静沈着なレース運びでゴール前も粘り切ろう。競輪祭でワンツーを決めた伏見俊昭が山崎の番手は離すまい。この時期はナショナルチームの海外遠征も多く、体調管理が難しい面もあるが、ノンタイトルでグランプリ参戦だけに、最後は勝って締め括りたい気持ちが強い。体調面の厳しさを精神力でカバーしたい。

 夏場までの勢いなら山崎を上回るのが小嶋敬二。8月小松島記念で悪夢の落車、肩甲骨を骨折して、1ヵ月半の入院生活。10月から練習再開、11月の川崎Sから復帰も、以前のケタ外れなパワーはまだ見られなかった。それでも全日本で手堅く優参するあたりはさすが。全日本終了後は、グランプリ一本に絞って調整できるので、全日本以上の状態になる事は間違いない。

 北日本一枚岩は難しいだけに、佐藤友和、有坂直樹で別線勝負と見るのが妥当だろう。今年後半には別線勝負を選択するケースも増えており、人材豊富な北日本の贅沢な悩み。山崎と佐藤で叩き合うようなレースは避けるだろうが、勝負どころではダッシュ力を生かした仕掛けで後続を千切る場面もありそう。有坂も夏場に調子を落としたが、昨年のグランプリを制しているようにここ一番には強い。ダービー制覇で切符を手に入れており、じっくりと時間を掛けながらグランプリに備える余裕もあったはず。佐藤マークとは断定できないが、ダッシュに付け切れば、最後は内、外、俊敏なコース取りを見せよう。

 兵藤一也、飯嶋則之は追い込み型での初出場組み。地道に賞金を積み上げた兵藤に対し、飯嶋はオールスターで番手奪取から初タイトルを手中に収めた。年の後半は特にズバ抜けた活躍のない兵藤だが、それでも全日本ではキッチリ優参し、表彰台へ後一歩まで迫った。手島慶介との連係有力だが、間隙を突くと伸び脚は快調だ。飯嶋は動向が読みにくい。アタマ獲りの競走だけに、競りは避けたい面もあるが、オールスターが強気な位置取りで成功しているだけに、シビアに番手狙いに出る可能性も十分考えられる。最後の椅子を守り切った手島慶介はいつも通りのゲリラ戦だろう。夏場のケガで後半戦は『らしさ』を欠く場面も多かったが、全日本ではようやく変幻自在な動きの片鱗を感じさせるレースが多かった。昨年のグランプリも2着とはいえ、大まくりを決めて大勢のファンを沸かせ、勝負強さを見せ付けた。





GP9選手インタビュー

 周囲から批判を浴びても「これが僕にとっては最高のセッティング」と貫き通した4回転ギヤで2つのタイトルをつかんだ。山崎自身は「競輪祭を優勝してから2月、3月は少し気の緩みがあった」とふり返るが、終わってみれば「どうやって山崎を負かすか」が今年のタイトル戦線のキーワード。周囲の“山崎イヤー”ともてはやす言葉にも、「いつの間にかそうなってるみたいですね」と、さも当然と言わんばかりだ。
 様々なメディアが異次元の強さの秘密に迫ろうとしたが、帰ってくる言葉はいつも「自然体でやっている結果」。全日本選抜が終わり、グランプリが近付く12月半ばになっても、「適当に沖縄で合宿しています」と悠々。強さの秘密と言えるのは、このプレッシャーとは無縁の大らかな性格なのかもしれない。
 もう一つ、山崎が今年確立したのは調整方法。苦手としていた夏を克服するために、練習のペースを2日に1回として、体調に左右されることがなくなった。
 「花月園記念の前に空いた1カ月も同じペースで練習していました。グランプリだからと言って特別なことをするつもりはありません。調子が良いのに変える理由はないでしょう」
 北日本は4人。現時点では「まだ(佐藤)友和としっかり話した訳ではないので」と戦法を濁しているが、腹は決まっているはず。グランプリへの抱負を聞かれ、「魅せて、勝つレースをする」と自らに課したのだから。

 有坂にとって浮き沈みの激しい一年だった。
 3月にダービーを制し早々とGPの出場権利を獲得したが、その後は精彩を欠く競走が続いた。そこには競輪祭や東西王座で決勝に勝ち上がり、ダービーでタテ攻撃を繰り出すなど、縦横無尽に立ち回っていた有坂の姿は無かった。賞金額で出場を目指していた昨年と違い安心感が油断を生んでしまったのか?
 「夏場過ぎまでは展開ミスや踏み出しの躊躇などが多く、競走が散漫だった。確かに去年みたいな必死さは無かったね」
 だが秋口に入ると「そろそろ気合を入れないと」と奮起。昨年と全く同じ練習で本番を目指している。ゲンを担ぐと言う意味もあるが、それより今までの練習方法に自信を持っているのだろう。
 「昨年グランプリ用に立てた綿密な練習メニューが書き込まれたカレンダーを出し、それを参考にしてね。だからって特別な事は何もしないよ」
 共同通信社杯や花月園記などで優参し、全日本選抜でも準決勝進出を果たした。徐々に成果が現れ、状態が上向きつつある様子が窺える。
 更に11月からは恒例の取手冬季移動。これもいつも通りの段取りだ。
 「取手は若手が多くて、街道練習のスピードも凄い。これがかなり刺激になっていますね」
 注目されるのは4人そろった北日本勢の並び。過去のG戦線では連係失敗が幾度かあるだけに、ここは慎重になりそう。だが、有坂は冷静に分析する。
 「北の4人から優勝者を出すには割り切って戦った方がよりチャンスが広がるでしょう。俺も前を差さない事には優勝は無いと思っているしね」

 小嶋が“完全復活”に向け準備を進めている。8月小松島記での落車負傷後、約3ヶ月の治療、リハビリ期間を置き11月川崎Sから復帰。本来ならもっと早い段階で復帰が可能だったが、あえて堪えた。完調でなければ納得いくパフォーマンスが見せられないというプロとしてのこだわりがあったのだろう。復帰戦では決勝で敗れるなど、まだ勢いは戻っていなかった。それでも「修正点が分かって良かった」と久々の実戦に手応えをつかんだ。直後の熊本全日本では、長走路を物ともせずに連日先行。決勝進出も「予定通り」と話すなど、特別競輪でも十分戦えることを証明した。実戦でのデキがいまひとつつかめなかったなか、これは大きな収穫だったはずだ。
 「今の状態が確認できました。しっかり先行できたし、五百バンクでも粘れるのが分かった」
 また、開催中は常にGPを仮想して競走に臨んでいた。「グランプリに向けたシュミレーションを描きながら走っていました。対北日本になると思ったし、現に決勝は山崎と友和がいたし、イメージ通り」
 この先はGPまで配分もなく、より本格的な練習に取り組める。
「地元と競輪学校を往復しながらじっくり身体を作って本番に備えます。みんな獲りたいはずだし、当然俺も狙ってます」

 高知ASで見事初タイトルに輝き、出場権を獲得。「運やツキもあったけど嬉しい。出来過ぎた1年だった」。GPが間近に迫っても、飯嶋はまだ実感がわかないといった様子で話を始める。
 「今のところはボーッとしてて、(GPに対して)何も思ってない。近づけば気合が入るかな?」
 それでも12月は全日本選抜以外にあっせんは入れず、GP一本に備えている。
 「二度目があるか分からない舞台ですからね。前半は今までどおりにやって、後半10日で仕上げるつもり」
 初タイトルから3カ月。「最近は四角番手の展開じゃないと勝ってない」。AS同様に、GPでもスタイルを貫く構えだ。
 「GPじゃ番手は…って言われるかもしれないけど、せっかくの大一番だし持ち味を出したいのが今の心境ですね。良い経験ができるように頑張ります」

 昨年とは流れが全く違う。タイトルこそ獲得することはできなかったが、久しぶりに記念Vを挙げるなど充実した1年間となった。競輪祭、親王牌、そしてオールスターと3度のGI優参で積み重ねた賞金は8千万円超。怪我の苦しみを完全に乗り越え、再び福島王国の第一人者としてスポットライトを浴びる位置に帰ってきた。
 充実した1年をふり返って、伏見は「とにかく落車がなかったのが一番ですね。練習でも自分のモチベーションを保てたのが大きい。成績が安定した理由はそこにあると思います」と分析している。しかも隆盛を極める北日本勢の中心選手という存在。次々に現れる若手との連係をキッチリものにした。
 「若手との走りには、まだまだ勉強するべき点がありますね。グランプリで一緒の山崎君とは何度も連係しているし、発進してくれたことも何度もある。まずはしっかり付いていくことを考えて、うまく決めていきたいと思います」
 伏見にとって12月は非常に大きな意味を持つ1カ月。オリンピック出場を賭けたワールドカップシリーズが始まった。
 「シドニーではケイリンで10位でしたが、北京では予選落ち。チャンスはあっただけに悔しいですね。日程的に厳しいのは間違いないけど、試合が練習だと思って、グランプリへは世界のトップと走ることで仕上げていきたい」
 グランプリ本番も間もなく。「15日から沖縄で合宿して、その後はスピード練習とウエイトをじっくり」というスケジュールで本番に臨む。
 「前回の立川グランプリでは何もできずに終わってしまった。今度こそ見せ場を作ります」

 ダービーの準優勝から「1年間意識した」と話すGP。最後の最後まで賞金争いはもつれたが、全日本選抜の優出で6枚目の切符を手に入れた。
 「ダービーで賞金争いを抜け出して、このまま行けるかなと思ったら流れが悪くなった。5、6月は落車も重なったしね」
 悪い流れは追加参戦した防府記から一変した。11月には今年初の高知S、そして小倉Sを連覇した。
 「サマーナイトのあとに気合を入れて練習したし、これで上がるだろうと思ってたら本当に良くなった。今はやっと流れが来てますね。でも、それを生かすも殺すも練習。当たり前のことだけど、すごく大事だなと思う」
 遂にたどり着いた夢舞台。「すごく楽しかった」と振り返る1年の集大成となる一発勝負だ。
 「楽しみ以外の何ものでもないですよ。出るからには1億円取れるように。チャンスはあると思ってます」

 昨年末のヤングGPでは先行勝負に出て2着。優勝こそ逃したものの、スケールの大きなレース運びでファンを大いに魅了し、存在を大きくアピール。今年も年頭からハイレベルな戦績を残した結果、賞金ランク7位と健闘。晴れてGP初出場の切符を手にした。
 「今年の初めは、GPとかあまり意識していなかったけど、宮杯や親王牌で決勝戦まで進めたあたりから『賞金面でいけるかも』って感じになってきました。ただ、本音としてはタイトルを獲って出たかったし、獲れるだけの力はあると思っていたんですけど…。今にしてみれば、やっぱりプレッシャーみたいなものがあったのかも」
 今年の佐藤を語る上で忘れてはならないのが、何と言っても2月奈良記念、そして宇都宮の東王座戦と、グレードレースで立て続けに優勝を飾ったことだろう。
 「ここで連続Vという結果を出せたのは大きかった。やっぱりこれで勢いに乗れた気がしますからね。この後のビッグレースにも繋がっていったんだと思います。上位クラスが相手でも、しっかりと戦えるっていう手応えが掴めたし、自信になったんだと思います」
 GPの舞台となる立川は1月の記念以来で、約一年ぶりの出走となる。 「今まで立川はそれ程走ってないから、特にイメージはありません。前回は決勝戦まで進めなかったけど、内容は悪くなかったと思うし、自分の中では納得しています」
 これまでのビッグレースと同様、GPも北日本勢の連係が気になる所。
 「まだハッキリ決まった訳ではないけど、たぶん僕―有坂さんと、福島の二人で別線になるのかな。ASの決勝戦は並んだけど、巧くいきませんでしたからね。お互いの脚を信じて力勝負をした方がいいと思うんです」
 12月は伊東記念の参戦を回避した為、GPまで20日余りの間隔が空く。移動先の取手で万全の状態に仕上げ本番に臨む。
 「いつも通りの練習をして、特に変わったことはしないつもり。時間が合えば有坂さんと一緒に練習をしたいです。GPではあれこれ考え過ぎず自分らしい競走を!!」

 「獲りにいくし獲るつもり」。堂々のV宣言が飛び出した。夢舞台への挑戦は5年ぶり2度目。普段は内容優先主義を掲げる男が、結果を至上に求めるには理由がある。「自分のレースが出来なかった。自分の価値を下げた。二度とあんな…」。前回は見せ場無く八着と大敗した。当時の屈辱感が今、切れ味回復、脚力再生への原動力だ。
 地元・伊東記念を回避し調整期間は3週間強。「みっちり乗り込める。体を叩けるし、前半の勢いが戻れば、どんな展開でも…」。持病の腰痛が癒え、初日白星の多いデータからも一発勝負へ適性は確か。驚異の勝率四割ジャストと今年前期に脚勢が近づけば、最終バックの通過順は不問と、自信を覗かせる言葉だ。
 「北日本といつも連係しているし、小嶋さんとも連係実績が…」と、現時点で位置に関して明言は避けた。小嶋は過去3度の参戦全て、後続が戴冠を果たしている。飯嶋の出方が不明でも、渡辺が信頼関係を構築済みの小嶋後位を無風で回れば大チャンス。夢が膨らむ。

 最後の椅子に滑り込んだ形の手島だけに、心中はヒヤヒヤだった。
 「正直、全日本の準決で飛んだ時点で、来年からまた頑張ろう、そんな気持ちでしたよ。ところが優参したメンバーに恵まれて乗れました。1年間真面目にコツコツやってきたご褒美なのかな」
 昨年に続くグランプリ出場だが、今年は昨年より苦しかったと言う。
 「競輪祭で落車、宮杯でも落車、8月に練習中に交通事故と身体はボロボロ。何とか精神力でカバーしたけど、キツかったですよ。まだ首には痛みが残っている」
 グランプリ選手は全日本以降、本番まで調整一本に賭ける選手が多いが、手島は広島記念を走ってから本番を迎える。
 「与えられた競走は大事にしないと。全日本前の岸和田Sだって、もし欠場してたらグランプリは山田裕仁さんだったでしょう。ケガだけはしないように気を付けるけど広島も全力で。グランプリはとにかく何でもやります。先行ラインに乗って先まくり、まくり追い込みを決めたいね」




出場選手データ

※出走表は当日の主催者発表のものとご照合ください。



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