補欠1位の武田豊樹が繰り上がりで出走してくるとシリーズ全体の流れが大きく変わりそうだが、ここは中部地区の開催に燃える、小嶋、加藤の鉄壁タッグを信頼したい。加藤は賞金ランクでのグランプリ出場も十分狙えるだけに、1円でも上積みを狙ってくる。逆に小嶋はここを優勝してもグランプリ圏内には一歩及ばない可能性が高い。小嶋がこの大会をどう位置付けしてくるかにもよるが、やはり衰え知らずのパワーは健在。大舞台での取りこぼしからGI、GIIでの優参がないが、同型を力でネジ伏せられる数少ない選手の一人だ。加藤もここ一番でのツキがなく、今年は優勝ないが、その中で6千万近い賞金を稼いでいるのは大崩れが無い証し。オールスターの準決勝で小嶋と共に敗退した悔しさを晴らすためにも、小嶋とのワンツーを目指してホームバンクで気合の走りを見せる。オールスターの落車で腰を強打し心配されたケガも、その直後から、日に日に回復しておりここまで引きずる事はなさそうだ。
人材豊富な北日本勢も一大勢力に衰えは見られない。準決をクリアして大人数になると、一枚岩とはいかないかもしれないが、山崎芳仁、伏見俊昭らはいつでもラインの先頭を受け持てるし、佐藤慎太郎、有坂直樹らは機動型を援護しながら俊敏な差し脚を見せる。岡部芳幸も混戦なら自らまくるタテ攻撃を備えており、誰を取っても優勝を狙える力はある。オールスター決勝では準決で敗退した選手が多く佐藤の孤軍奮闘となっただけに、ここは機動型中心に勝ち上がりを大事に走って、12月の平での全日本選抜に向け弾みをつけておきたい。
平原康多、神山雄一郎、手島慶介の関東軍も軽視禁物。平原はふるさと富山を制覇したことで、ひとつ自信を深めたろう。オールスターは惜敗で優参を逃したが、その後の9月西武園Sでは貫禄の完全優勝と調子は問題ない。神山は目標を掴んでの追い込み策に重点を置いているが、手島は目標不在のレースでも全く苦にしない。変幻自在な立ち回りを見せるレースセンスに加えまくりの破壊力も抜群。親王牌、オールスターと危なげなく優参したことでGIでも頂点を狙えるまでの実績も積んだ。
函館サマーナイトを制した夏場からの流れでは市田佳寿浩も怖い存在になりそう。同乗なら連係必至の村上義弘が復活を賭けて大レースでの活躍を心に誓っており、村上―市田の近畿コンビで大駆けなら市田も追い込みに徹して別線を止め切り、近畿で連独占を狙ってくる。「自分が近畿のために盛り立てていかなくては」と精神面での成長も伺える。 |