今年も一年の総決算の時期が到来。競輪界最大のイベント『KEIRINグランプリ05』は、平成13年以来となる平塚競輪場を舞台に、優勝賞金1億円を懸けて12月30日に開催される。数多くのビッグネームが出場を果たせなかった中、選ばれた9人による世紀の一戦は今回も競輪史に残る名勝負となろう。選手なら誰もが憧れる大舞台で、いずれ劣らぬ兵を相手に最高のパフォーマンスを見せ、栄冠を手にするのは?
一年を締め括るKEIRINグランプリ。今年も小嶋敬二、伏見俊昭、武田豊樹の自力型3人の動きを軸に、激戦となるのは必至だろう。選ばれた9人が走る一戦だけに、誰が勝ってもおかしくはないが、小嶋を本命に指名したい。年齢的にはベテランながら、小嶋は今がまさに最盛期だ。そのパワーは全日本   着でも際立っていた。突風が吹き荒れ、気温も急激に下がって非常に重い走路となった中、連日対戦した同型を力でねじ伏せる競走は評価を更に高めるに十分な内容。この時の調子を落とさず本番に臨めれば、小嶋ならではの威圧感と豪快なレース運びでGP初制覇を決めると見た。相手も小嶋にマークの加藤慎平が一番手だろう。この両者の相性は抜群で、全日本での3回を含めて今年だけで13回も連係し、加藤が6勝、小嶋が4勝という好成績を残している。小嶋の先行に乗って全日本を制した加藤は、GPでは“小嶋徹底援護”を宣言していたが、小嶋の仕掛け次第では差し切っての逆転も考えられる。
さて、武田がGP出場を果たしたことで関東勢にもVのチャンスが近付いた。全日本は仕上げがうまくいかず、二日目の優秀戦大敗で勝ち上がりに失敗した武田だが、その先行力が小嶋に決して劣らないのは過去の小嶋との対戦で証明している。ここも好機に主導権を奪うと、ラインを上位独占に導こう。その場合には武田の番手を回る神山雄一郎にとって絶好のV機到来。グランドスラマー神山に残された最後の夢はGPを制することである。「自力でなく、追い込みでならまだチャンスがある」と以前から語っていた神山にすれば、今回のGPは“何としても”の思いだろう。全日本の動きが一息だったのもここに照準を合わせてのものだったのは間違いない。GP最多出場の経験も生かして、夢を実現するか。勿論、三番手の後閑信一も持ち前の鋭脚で突っ込みを狙っている。一発には注意したい。
伏見―佐藤慎太郎の福島コンビからも目は離せない。伏見といえば平成13年に当所で行われたGPの覇者であり、そのダッシュ力、スピードは輪界屈指のものである。その力はキープしているだけに、好位奪取からまくうかタイミング良く一気に先手を奪うと怖い。また佐藤も鋭いタテの切れと番手を回った時の仕事ぶりには定評がある。全日本の前に追い込んだ練習をした成果がここに出せればGP制覇も。
さて、村本大輔、鈴木誠の南関の二人には先行目標は不在だが、中部、福島両ラインの3番手は悪い位置ではない。地元からGP出場選手がいないだけに、両者に懸かる期待も大きい。 |