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佐世保競輪開設64周年記念「九十九島賞争奪戦」

井上昌己が有終のV

メイン写真

仲間のお膳立てを受けて3年ぶりの地元記念優勝を果たした井上昌己。表彰式が終わると遅くまで残ってくれたファン一人一人にプレゼントを手渡しする。

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九州各地のエースが結集し、中川誠一郎を先頭に最強の布陣で挑んだ決勝戦。今節、最大のライバルである新田祐大を退けると、仲間のお膳立てを受けて井上昌己が地元で2度目の記念優勝を達成した。
「今回はラインのおかげです。すごい緊張しました。最後に桐山(敬太郎)君が見えたんで、後ろ(菅原)に抜かれるのはいいけど、行かれるのは最悪なんで3コーナーから踏みました。最後に横を見たら後閑さんだったんでビックリしたけど。直前は石垣島で乗り込んで、そのあとバンクでモガいて、何とかギリギリ間に合った感じでした。それだけにホント皆に助けられました」
11月松山記念の優勝に続いて今回の地元Vと終盤で快進撃。勢いそのまま、来年もスタートダッシュを決める意気込み。まだ早いが、目標は7年ぶりのグランプリだ。
「誠一郎も来年はチャンスだと思うんで、一緒にグランプリに乗りたいですね。そのためには自分も立ち遅れないようにしないと。自力がないと差せないので、タテ脚を磨いて横もできるようにしたい」
思い切ったレースを見せたのは後閑信一。井上の後ろを強引に奪って2着に入る。
「今日は自分でゴチャつかせていかないとチャンスはないと思ってたので。荒井君の動きが目に入ったけど、自分も気持ちが入っていたので突っ込んでいけた。あの上を行かないといけないんですけどね。今回、感触がつかめたし、来年に向けてまた課題が見つかったので。先行で勝ち上がれるくらいの脚をつけて、今日みたいに怖がらずにレースができれば」
菅原晃は後閑に割り込まれるも3着表彰台入り。
「(後閑が)来るのは想定してたし、構えてたんですけどね。もう少し練習しないとダメですね。追い上げないといけないとこだけど、後ろを引き出してもいけないし、動いて目標にされても迷惑をかけてしまうので。悔しいけど、昌己が優勝したんでよかった」
イン斬りした荒井崇博も立役者の一人だ。
「イン斬りはしんどかったよ。斬ってからは下から飛び付くんで脚を使ったし、あれで一杯だった。でも、この4人で乗れれば強いね」
「情けなさが出てしまいました」と話すのは新田祐大。スーパーダッシュの持ち主も、今回ばかりは九州勢のプレッシャーに敗れる結果に。
「ああいう展開は想定してたけど、その流れのなかで行けるタイミングは何度かあった。後ろに金子(貴志)さんと布居さんが付いてんだから、番手まくりをされても行けるところまでいくべきだった。申し訳なかったですね」
中川誠一郎は見事に大役を成し遂げた。力を使い果たし、引き揚げてきると大の字に。
「よかった。とにかくホッとしました。皆にカマシの作戦を納得してもらって、前受けの予定でした。ダメだったらイン斬りしてからと。2コーナーまで持ってくれれば井上さんが何とかしてくれると思って必死でした」
桐山敬太郎バックまくりを放ったが3コーナーで力尽きた。
「ゴチャつけばチャンスはあるかと思ってたけど、早めに一本棒になってしまったんで。それでも早めに行ったんですどね。3着くらいに入れるかと思ったけど力不足でした」

 

 

 

誘導を追った金子貴志が、新田祐大を迎え入れ、初手は、新田―金子―布井寛幸、後閑信一、中川誠一郎―井上昌己―菅原晃―荒井崇博、桐山敬太郎の並び。赤板前で動いたのは九州勢。4番手を固めていた荒井から上昇すると、中川以下の3車がこの動きに続く。これに後閑が反応良く踏み出す。荒井が、新田を押さえてインを斬ると、九州勢がすんなりと前へ。打鐘直後に中川が主導権を握るが、井上の後位を照準を絞っていた後閑が、菅原の内で併走。中川がペースが上げた3角で菅原を飛ばして3番手に割り込む。中川ペースで一本棒の中、最終2角6番手から桐山が、新田を制して先まくりで反撃に出たが、3角で不発。桐山を追っていた新田もあおりを受けて万事休す。地元で完全Vのかかる井上は直線早めに抜け出すと、背後から迫る後閑も振り切って優勝。九州勢の見事な結束力が光った。

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