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千葉競輪開設65周年記念「滝澤正光杯」

地元の成清貴が記念初優勝

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デビュー21年目にして念願の記念初優勝を、地元で遂げた成清貴之選手。レース後に駆け寄ってきた石井秀治選手と笑顔で握手。

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先導役を石井秀治が務め、地元勢はライン5車で強力な布陣となった。後ろ攻めの石井が、菊地圭尚を押さえて先行しようとすると、菊地がまさかのインで粘りで地元勢に抵抗。その隙をついた単騎の布居寛幸が大ガマシで前団を飲み込んだ。地元勢の番手にいた海老根恵太が、石井を捨てると成清貴之を連れて猛追。大バクチを打って逃げる布居を捕えた海老根だったが、直線で成清、菊地が迫りゴール前は3車で横一線。そのなかで一番にゴール線を駆け抜けたのは成清貴之だった。

 「嬉しいです。あそこで(菊地に)粘られるとは思わなかったんですけど。布居(の動き)が想定外でした。海老根が良く追いついてくれました。(石井のまくりが)誰がまくってきたかわからなかったんですけど。勝負ですし、シビアに。このクラスになると隙のある選手はいないし。これをものにしないとと思いました」

 決勝進出を決めた地元5人のなかで、唯一記念の優勝がなかった。それを乗り越えた今、新たな気持ちで次のステージに挑む。

 「G3を獲れたし、スタートに立ちました。まだスタートだと思ってるから。大きい舞台でも戦えるように。タテも磨いて、周りに認められる選手になれるように」

 

 地元勢にイン粘りを敢行した菊地圭尚。最後は内に突っ込み、中割りを試みたが2着となった。

 「(イン粘りに)ああしないとキツイです。あそこで引いていたらダメなんで。(最後の直線)すり抜けて行こうと思ったら、(成清に)締め気味に踏まれました。こじ開けていこうと思ったんですけど。4日間自分なりに納得の走り、自分のレースはできました。(準Vの)この悔しさをバネにまた頑張ります。ワンランク、ツーランク脚を上げていかないと」

 

 布居のカマシを追った海老根恵太が、怒涛の踏み上げを見せるも最後は力尽きて3着。

 「布居さんのカマシですか? それよりも(菊地)圭尚の粘りの方が誤算でした(苦笑)。布居さんは自力じゃないんでそのうちタレてくると思ったし、自分も結構踏めましたね。もうちょっとだったけど一杯だった。でも、ああいう展開で3着までに入れているので。(4日間を振り返って)だいぶ戻っている感じはあります。千葉勢から優勝者が出たんで良かったです」

 

 地元をけん引するはずだった石井秀治だが、海老根の切り替えで成清後位の地元3番手を追走。そこからまくり追い込みに作戦チェンジも、盟友の成清のブロックに沈んだ。

 「とりあえず地元から優勝者が出たんで。(最後は)海老根さんが苦しそうに見えたんで、自分で(まくり追い込みで)もう一回踏みました」

 

 すさまじいカマシを繰り出した布居博幸が、単騎でも見せ場を作った。

 「インを斬って待とうと思ったんだけど、あまりにも(誰も)来なかったんで。イチかバチで踏んでいれば、(石井が仕掛けてきて)離れて来るかもしれないし。今日はどこかで仕掛けようとは思ったんだけど、あまりにも早すぎましたね」

 

 最終バックでは9番手に置かれた荒井崇博が、大外を強襲するも届かず。

 「(隊列がもつれて)ガシャガシャってなったんで。自分は危なくないように、一番後ろから踏めるところで踏もうと思いました。もうちょい前だったら…」

 

号砲で布居寛幸がゆっくり出て行く。加藤慎平が布居を交わして誘導員の後ろに一旦入り、目標の菊地圭尚を迎え入れる。隊列は菊地-加藤が前受け、単騎の荒井崇博、布居がこれに続き、石井秀治-海老根恵太-成清貴之-中村浩士-鈴木誠の地元勢が後攻めの形で落ち着く。
打鐘で石井が仕掛けて先行態勢に入るが、菊地が番手に飛び付く。石井の後位がもつれたところを単騎の布居が大ガマシ。そのまま後続を大きく引き離していく。最終ホームで石井を捨てた海老根が布居を懸命に追いかけ、成清、石井、菊地の順で続く。最終バックではまだ5車身以上の差をつけていた布居だが、徐々に失速。確実に前との車間を詰めていった海老根が最終4コーナーで布居を捕らえて直線へ。海老根の後位で脚を溜めていた成清が鋭く追い込み、地元で記念初優勝を飾った。直線で海老根、成清の中を割った菊地は惜しくも2着。

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