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熊本競輪開設64周年記念「火の国杯争奪戦」

飯嶋則が鮮やかな中割り強襲

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2年ぶりの記念優勝を飾った飯嶋則之選手。ゴール後は笑顔でガッツポーズ。ファンの声援に応えた。

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これが飯嶋則之の真骨頂だ。レースは打鐘過ぎの4コーナーで人気の新田祐大が落車する波乱の展開。3番手からまくった平原康多のスピードをもらって直線一気。卓越した追い込みセンスでチャンスを見逃さなかった。
「平原(康多)と山下(渡)のおかげです。優勝できて本当にうれしい。4コーナーで外の選択肢はなかった。内にいくタイミングが冷静でしたね。結果論だから言えることなんですが、早くてもダメだし、スピードに乗るのを待ってから入っていけました。タマタマだと思うけど上手くいきました」
昨年7月高知記念の追走義務違反の失格により、今期は2班に陥落。予選スタートで厳しい戦いを強いられているが、この優勝で闘争心に再び火がついた。
「G1でも成績はまとまられているけど、優勝はもう無理だと思っていました。でも、G3で優勝できて、まだ諦めるんじゃないって神様に言われた気がします。特別競輪に参加すると神山(雄一郎)さんがまだ頑張っているし、刺激をもらえる。G1の決勝を目指して、もっと頑張ります」
2度目のG1制覇へ飯嶋の挑戦はまだまだ続く。

6番手から好回転でまくり上げた浅井康太は2着まで。
「新田より前にいないと厳しいと思ってました。ホームではちょっとカマせなかったですね。でも、2車でそれなりのレースはできました。結果は2着でしたけど踏めているレースだったと思います」

3番手の絶好ポジションを確保した平原康多だが、思ったほど車は進まなかった。
「松岡さんがもう少し踏んでくれれば良かったけど、上手にペースで駆けられてしまって2コーナーは行けなかった。浅井にかぶりそうだから行っちゃいましたけど、踏み込んだタイミングが悪かったですね」

松岡健介は絶妙のペース駆けに持ち込んだが、日本一長い直線に最後は力尽きた。
「あの並びなら僕が先行かなと。冷静に駆けられたし、平原と浅井を見ながらペースに入れられた。普通の4百(バンク)なら逃げ切れるぐらいの感触だったけど、ゴールまで持たなかった。直線が長かったのと自分の力が足りなかった」

番手絶好の東口善朋は伸びを欠いた。
「松岡さんが前で頑張ってくれました。ライン2車で真後ろから来られるから難しかったですね。一瞬、夢は見ましたけど、まだ記念を獲るには努力が足りないということでしょう」

号砲で浅井康太が飛び出す。二番手を確保した東口善朋が松岡健介を招き入れ、周回は浅井―松坂英司―松岡―東口―平原康多―飯嶋則之―山下渡―新田祐大―加藤圭一の並び。
赤板ホームから新田がゆっくりと上昇を開始。打鐘に合わせて誘導員を下ろそうとするが、その外を仕掛ける平原が見えた浅井は新田を突っ張って出させない。平原が斬った上を松岡が仕掛けようとするが、松岡と接触した新田が4コーナーで落車。これに加藤も乗り上げてしまう。新田と接触しながらも前に出た松岡は1センターからペースアップ。三番手確保の平原は2コーナー過ぎからまくって来た浅井に合わせて仕掛けるが東口のけん制もあって、2センターでは内から東口、平原、浅井で3車併走に。直線に入って平原を張りながら東口が踏み込むと、平原後位の飯嶋は最内にコースを選ぶ。そのままスピードを殺さず近畿コンビの中を割ると、直線鋭く抜け出し2年ぶり4度目の記念優勝を飾った。

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