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大垣競輪開場62周年記念「水都大垣杯」

絆でつかんだ記念初V

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 7度目の挑戦で記念初優勝を飾った石井秀治選手。引き揚げると真っ先に近藤隆司に駆け寄り、その労をねぎらった。

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新田康仁のひと声で南関5車は一枚岩で結束。「プレッシャーで朝早くに目が覚めたし、体調はきついところがあった」と話す石井秀治だが、後輩が作ってくれたチャンスを逃さなかった。赤板前から車間を切った近藤隆司が打鐘に合わせて一気に主導権。石井はホームから巻き返してきた村上義弘に合わせて1センターから番手まくりに出ると、新田の追撃を振り切った。

「近藤君があれだけ頑張ってチャンスを作ってくれたんで、モノにしないとと思ってました。(番手から出てからも)ペースで行けたんで、ゴールまで持つだろうと。バックは苦しかったけど、呼吸も戻ってくれた。一人じゃなかなか難しいし、今日は後輩のおかげ。嬉しいですね」

腰痛などで成績が安定せず、4年前はA級戦も経験した。しかし、昨年はS級最多の47勝を挙げるなど、一気にブレイクした。7度目の挑戦で初めてつかんだ記念優勝。「まさかこんな日が来るとは思わなかった」。表彰式では感極まる場面もあった。
「ここまで長かったけど、色々経験できて、あまり苦しいとは思ってなかった。今日はラインのみんなを連れていけて、プロとしての責任を果たせたと思う。これからも色々あると思うけど、ファンの方が熱くなるレースを提供できるように頑張りたいです」

 

勝てば400勝で記念優勝。1センターからは石井を抜くだけの展開だった新田康仁だったが、石井との差は詰まらなかった。

「初日の段階で4.17で十分だと思ったけどね。すんなりなら(石井とギアを)合わせないと。楽だったし、あんなすんなりで差せなかったのは初めて。でも南関勢で上位独占できたし、もう満足です。これからの南関勢のレースに生きてくると思う」

 

まくって来た村上とからむ場面もあったが、林雄一が新田後位を死守して3着に流れ込んだ。
「今日は迷惑かけないように、踏み遅れないようにと思ってた。村上さんにへばりつかれないようにするのに脚を使いましたね。でも南関ワンツースリーフォーでよかった」

 

南関5車の先頭を任された近藤隆司は初の記念決勝の舞台にも臆することなく風を切った。

「出てから流すと行かれるし、打鐘から1周思い切って行けました。久々に100点のレースができたと思います。初(優勝)が近藤のおかげと言ってもらえるのは嬉しいし、これで僕もヤル気が出たんで。これからもっと強くなってグレードの高いレースで走れるように頑張りたい」

南関5車に対して最初にアクションを起こしたのは村上義弘だった。
「死角に入ってたんで、(近藤が来たのは)分からなかった。(近藤の)タイミングがよかったですね。最後は脚。自分の脚があれば」

 

村上の仕掛けに乗ってバックからまくって行った浅井康太も5着が精一杯。「村上さんが車間を切ってたし、突っ張るかなと思った。あの展開はちょっと無理ですよね。競輪祭までに自力で勝てる脚を作りたいので今日は外と思ってた。また競輪祭までに脚を上げていきたい」と単騎でのレースを振り返った。

スタートで各車一瞬見合ったが、村上義弘が飛び出して誘導の後ろを取った。初手は村上ー浦川尊明、浅井康太、井上昌己、近藤隆司ー石井秀治ー新田康仁ー林雄一ー萩原孝之の順で並ぶ。

周回が進み、赤板が近づくと近藤が車間を斬り始めていき、さらにホーム線を通過すると今度は村上が誘導との車間空けて様子をうかがう。すると、これを見た近藤が一気に踏み込んでいき、先頭に立った所で打鐘が入る。引いた村上が6番手に入り、浅井は8番手となった。近藤は流すことなく、そのままフカしていき最終ホームを通過。すると、そこから村上が反撃に出る。村上がジリジリと番手を上げてくると、石井は1センターから番手まくりを敢行し、引き離しにかかる。村上に乗る形から、さらに浅井もバックで仕掛けていく。村上は粘り強く抵抗するものの、3角でスピードが鈍って力尽き、浅井も外を踏まされ最後に伸びを欠いた。これで大勢は決し、石井が最後まで力強く踏んで1着。記念初優勝を遂げた。続いた新田、林の順番でゴールし、南関勢で上位を独占した。

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