HOME >> 2014年記念後記一覧 >> 福井競輪開設64周年記念「不死鳥杯」

福井競輪開設64周年記念「不死鳥杯」

脇本雄が地元記念初制覇

メイン写真

力強い先行策で後続の追撃を振り切った脇本雄太選手がウイニングランでファンの声援に応える。

決勝戦の赤競.NETを表示する

「欠場した市田(佳寿浩)さんの分まで頑張って獲りたい」。そう前検日に話していた脇本雄太が有言実行のV。厳しいメンバー構成となった決勝戦でも自らのスタイルを貫き、最高の結果を出した。
「走る前は緊張で頭が真っ白でした。気持ちだけは強く保って悔いのない走りをしようと思ってました。吉澤さんが無欲で駆けたらまくりに構えるしかなかったけど、流していたのでカマシで勝負しました。柴崎さんがいつ来るかも分からないですからね。後ろがもつれて新田さんがいないのは分からなかった。そんな余裕は全くなかったです。2車でも先行したかったし、ここ一番で力を発揮できたと思います。4コーナーを回ったときはお客さんの声援が大きくて、それが力になりました」
賞金ランキングで岸和田グランプリ出場も狙える位置につけている脇本。この優勝をきっかけに、さらに勢いを加速させる。
「地元記念を獲れて、ステップアップできたと思う。次は中3日で寛仁親王牌。ハードスケジュールだけど、それを言いわけにしたくない。しっかりケアして備えたい。近畿3人はグランプリが確定しているし、次は自分がという気持ち。獲れるように頑張ります」

4車で結束した関東勢は固い絆で抵抗したが、脇本に歯が立たなかった。脇本を懸命に追った吉澤純平の後位から神山拓弥が2着に追い込んだ。
「吉澤さんが頑張ってくれました。新田さんをどかして、そのまま(脇本に)切り替えていくこともできたけど、それはしたくなかった。もう少し吉澤さんが追い付いているかと思ったんですけどね。雨で前が見えずに距離感が分からなかった。ちょっと遠かったですね」

関東ライン3番手を回った上原龍が3着に流れ込んだ。
「吉澤先輩のおかげです。人の後ろで余裕はあったんですが、すごいスピードでした。最後は自分なりに踏めたと思います」

吉澤純平は関東ラインの一番前で持てる力を全て出し切った。
「自分のできることはやったんですが、脇本君のスピードが全然違いました。番手にはまって追いかけたけど、追いつく感じじゃなかったですね。いっぱいでした」

最終ホームから踏み込んだ柴崎淳は不発に終わった。
「ワッキー(脇本)が仕掛けていった時に追っていったんですけどね。雨のコンディションで滑ったし、あんまり出なかったです。前も見すぎてしまった。これが今の現状でしょう」

柴崎に前を任せた金子貴志は5着に入るのが精いっぱいだった。
「もう少し吉澤君が(脇本と)踏み合ってくれれば面白かったんですけどね。柴崎君もホームでいってくれたし、任せた結果だからしょうがないです」

号砲で金子貴志がゆっくりと誘導員を追うと、柴崎―金子―志智の中部勢が前受け。中団に脇本―新田、吉沢―神山―上原―兵藤の関東勢が後ろ攻めで周回を重ねる。
青板周回から徐々に車間を空けた吉沢は合わせて赤板ホームから踏んだ脇本を制して一気に先行態勢に。吉沢に踏ませた脇本は冷静に中団を確保。中部勢は後方7番手で残り1周半の鐘が入る。出切った吉沢はペースを緩めて再度踏み込むタイミングを図るが、吉沢が踏み上げるのを待たずに2センターから脇本が早めの巻き返し。これに吉沢は反応できず、神山が新田を飛ばして吉沢に脇本を追わせる。後退してきた新田が邪魔になり中部勢の反撃は不発に。結局、吉沢は追いつかず、思い切った仕掛けに出た脇本が地元記念初優勝。吉沢後位から伸びた神山が2着、関東3番手の上原が3着に流れ込んだ。

  • ゴール写真
  • 表彰写真