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取手競輪開設64周年記念「水戸黄門賞」

伊藤保が12年ぶりの記念制覇

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平成14年の向日町記念以来、12年ぶりの記念優勝を飾った伊藤保文選手。ウイニングランでは花束を片手にガッツポーズを見せる。

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これまで脇本雄太とのワンツーは1度だけ。なかなか連係が決まらなかった伊藤保文だが、この決勝戦は違った。脇本が逃げて、すんなり番手をキープ。直線で鋭く差し切り、あっさりと12年ぶりの記念制覇を成し遂げた。
「今日は脇本の頑張りに尽きますね。いつもは競り飛ばされてたから、あんなにきれいに付けられたのは初めて。優勝がこんなに近かったんですね。脚を溜められました。最後、成清(貴之)にコースを空ける余裕はなかったです。脇本はタイムもすごい出てましたね。でも付いていくのは全然(楽)でした」
一方で自身の身体のデキは良好とは言えなかったと語る。今回の優勝を弾みにして、次走の小倉、さらに寛仁親王牌に向けて状態を高めていく。
「調子はあんまりよくなかったです。でも集中はしていましたね。でも脇本を抜いて調子が悪いって言うのも…。やっぱり(調子は)良いんですかね」
積極果敢な走りでレースを支配した脇本雄太だったが、最後は伊藤に交わされた。
「雨が降ってきていたけど、それは言いわけにならない。自分はいつも通りのレースをするだけでした。力不足です。疲れの抜けきらない開催でした」
地元の浦川尊明は芦澤が不発の展開から内を進出して3着に食い込んだ。
「芦澤(大輔)が頑張ってくれました。優勝を狙うならもっと遅く仕掛けても良かったと思うけど、男気を感じましたね。自分のタイミングで中に入っていけた。優勝かと思ったけど、脇本がタレなかったです」
脇本ラインの3番手を回った*成清貴之は伸びきれず4着が精いっぱい。
「ワッキー(脇本)がすごいカカりだった。展開は良かったんですけどね。力があれば伸びたと思う。もっと力をつけて」
金子貴志は前を任せた吉田敏洋と共倒れに終わった。
「しょうがないですね。あんな一本棒の展開になるとは思わなかったで。ワッキーもカカッてましたね。みんなの思惑もあるし、難しいですね」
単騎の野田源一は4番手確保からの先まくりで見せ場を作った。
「自分でレースを動かして、まくりにいって、力は出し切れました。もうちょっと成清さんのところにへばりついていければ良かったけど、雨でスリップも怖かった」

 

 

金子貴志が前を取って吉田敏洋を迎え入れる。周回は吉田―金子―芦澤大輔―浦川尊明―野田源一―井上昌己―脇本雄太―伊藤保文―成清貴之の並び。
脇本の上昇を待たずに、赤板前から野田が上昇。吉田が1車車を下げて野田が誘導後位に入ると、そこを脇本が叩いて先行態勢に入る。芦澤が中団を確保し、単騎の井上が7番手に入ると、吉田は後方8番手に。ホームから早めの巻き返しは見せたが、6番手の浦川の外で一杯になる。バックからは芦澤がまくって出るが、合わせるように目の前の野田が仕掛けたために不発。野田も脇本の踏み直しの前に、3番手成清の外でスピードが鈍る。これで優勝争いは近畿勢の一騎打ちに。番手無風で回った伊藤が粘る脇本を捕らえて、12年ぶりの記念優勝。芦澤後位から内々を踏んだ浦川が接戦の3着争いを制した。

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