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高知競輪開設64周年記念「よさこい賞争覇戦」

渡辺一が大逆転

メイン写真

新田祐大選手とタッグを組んだ渡辺一成選手は、最終バック9番手。大逆転のVに歓喜のジャンプ。

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注目されていた主導権争いは、赤板の2コーナーで猪俣康一を押さえた脇本雄太が主導権を奪ってそのまま先行策。猪俣はすんなり5番手まで下げて、隊列は一本棒。最終バック8、9番手に置かれていた福島コンビだったが、終わってみればワンツーフィニッシュ。2日目優秀で共倒れ惨敗のリベンジを決勝の舞台で果たした。一昨年10月の岸和田以来となる記念Vを渡辺一成が、しみじみとかみ締める。
「もう道中から新田(祐大)の後輪しか見てなかったし、あの展開でも新田ならある程度は行っちゃうかなって思っていた。あとそこからは自分の力でっていうのが頭にあった。もう新田サマ、サマですよ」
猪俣の先まくりを冷静に見極めた新田の猛攻は、最終バック過ぎ。新田の踏み出し車間が空いた渡辺は、新田を追いかけて大外一気。あっと驚くどんでん返しで前の8人を飲み込んだ。
「浅井(康太)君を乗り越える時に、けん制が目いっぱいあるのは予想していた。そうなったけど新田は耐えて、前に踏んで行ってくれましたから。自分は余裕を持って車間を空けたんじゃなくて、(新田に)離れました。下りを利用して踏んでいったけど、(最終)4コーナーで内を見たらワッキー(脇本)が伸びていった。いいとこ4、5、6着かなって。それでも踏んでいったら伸びましたね」
新田目標からまくり気味に踏んで鮮やかに突き抜けた渡辺は、右の拳を突き上げファンの声援に応えた。
「ゴールした瞬間に勝った確信がありました。今年は年明けからずっといいし、ここで優勝できたのはよかった。最後の共同通信社杯もいい形で締められるように」
選手会脱会騒動で半年の自粛が、5月から待ち受けている渡辺。今年最後のビッグとなる可能性が高い共同通信社杯でも全力投球を誓う。

2着入線の大塚健一郎は、内側追い抜きで失格。ゴール板を3着で駆け抜けた新田祐大だったが、繰り上がり渡辺と福島ワンツー。
「ワッキーが駆けて、猪俣さんか自分が仕掛けたら、稲川(翔)さんが止める。そういう予想していた展開になりました。猪俣さんが稲川さんのブロックで浮いて、そこを目がけて行ったけど。浅井さんも余裕がありましたね。自分に引っかけるように来たけど、自分も前に踏んで行った。(別線の)先行選手は全部は撃破したし、それで浅井さんよりいい着が取れた。優勝できれば最高だったけど、やれる仕事は全部やった。今年一年間、去年よりいい走りをしたいって思っているし。期間が短いけど、それを凝縮した形でしっかり次の共同通信社杯も今日以上の走りができるように」

稲川のブロックにもめげずに踏んだ猪俣だったが、逃げた脇本の踏み直しに力尽きて不発。猪俣に付けた浅井康太は、最終2センターでに新田に合わせて踏む込むが3着まで。
「ラインの猪俣さんがせっかく踏んでいってくれているんで。バックから自分で行っていればよかったけど、そういうわけにはいかないですから。あれで新田君も来てたし、止めておかないと行かれてしまうと思った」

脇本の番手で願ってもない展開が巡ってきた稲川翔だったが、大塚の中割りに伸びを欠いた。
「優勝のパターンでしたね。優勝かと思ったら、(大塚の突っ込みで)フワッとなってしまった。ただ、そんなことは(言い訳で)言ってられないので…。そこまでは自分の仕事ができたと思うし、優勝の位置にいるっていうのもわかった。あとはチャンスをモノにできるように」

周回は猪俣康一―浅井康太―大塚健一郎―新田祐大―渡辺一成―脇本雄太―稲川翔―筒井裕哉―兵藤一也の並び。
猪俣の突っ張りを警戒した脇本は早めに上昇を始めるが、猪俣も赤板前からヤル気満々。車を持ち出し脇本をけん制するが、脇本は構わず2コーナー手前から先行態勢に入る。時間差で追い上げた兵藤が4番手、8番手に下げた新田が追い出しをかけると、ホームから脇本がペースを上げる。1センターからは猪俣がまくり発進。稲川のけん制をしのいで脇本に並びかけようとするが、4コーナーでスピードが合い最後は稲川のブロックに沈む。その外を踏んでいた浅井は3コーナーからまくって来た新田をけん制。2人で外に膨らむと、離れながらも新田を追った渡辺が大外を鮮やかに突き抜ける。4コーナーから稲川の内をすくった大塚が2着入線も内抜きで失格。新田、浅井が2、3着に繰り上がった。

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