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玉野競輪開設63周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」

岩津裕介が3度目の地元V

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準決勝に続き、決勝もラインの絆で地元優勝を果たした岩津裕介選手は、地元ファンの大声援に手を挙げてウィニングラン。

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「相手に気持ちで勝ったことが結果につながった」と勝利した岩津裕介は振り返る。最大の敵である王者・金子貴志を、ラインの総合力で破って準決勝を突破。岩津はこの一戦を今節1番のキーポイントと話す。
「勝ち上がりの段階で山形(一気)君と三ツ石君が頑張ってくれた。あれで流れができたのが1番大きかったですね。今日は相手が僕たち以上に来たらどうなってたか分からなかったけど。でも、気持ちで上回ったので。もし僕が誰かにからまれてたら石丸さんの優勝だったかもしれないけど、すんなりだったので」
昨年1月の静岡記念で落車し、頸椎を痛める重傷を負うことに。それが原因で昨年は優勝ゼロ。3度目の地元記念優勝とはいえ、前回とは違って感慨深いものがある。
「顔からいって頸椎を痛めて、そのあとは半年間乗れなかったんで。選手になって初めて優勝ゼロだったんでね。一年前はまさか優勝できるとは思わなかったし、今日みたいな展開になるなんて想像もできなかった。それだけに嬉しいですね。次はダービーに照準を絞って。予選スタートなんで厳しいと思うけど、しっかり調整して頑張ります」

石丸寛之は最後に交わされたものの、地元の牙城を守り納得の様子。
「チャンスはあったけどね。今日は風が強かったし、(番手から)出る前にすでにキツかった。そんななかで良く粘ったと思う。納得のいくレースでした。でも、悔しいと思ってダービーまでまたしっかり練習します」

「すんなりでも脚にきてた」と話すのは豊田知之。最後は1車交わされ表彰台入りならず。「もうずっと踏みっ放しだったんでね。俺は一杯だった」。

合志正臣は直線で懸命に踏むも3着が精一杯。「行けるタイミングがあったのに」と振り返る。すると菅原晃は「打鐘のところで失敗した。油断して離れてしまい、追い付くのに脚を使ってしまった。ホームで1回緩んだから行こうと思ったら、三ツ石君がもう1回踏み返したんで行けなかった」と話す。

根田空史は打つ手なく終わり「仕掛けるところが1回もなかった」。悔しさのあまり吐き捨てるように話す。「スタートで誰も出ないと思ったし、あそこから全開で行かれたらどうしようもない。最終日になったら落車の影響が出てきて身体が痛かった。怪我をしっかり直してダービーでまた頑張ります」

「絆の勝利でしたね」と宗景祐樹は勝者を称える。「三ツ石君が頑張ってたし、掛かってた。あれでは僕たちもどうしようもないですよ」

号砲でじわりと出た根田空史が誘導を追い、宗景祐樹が続いて前団。以下は、菅原晃―合志正臣―渡辺健、三ツ石康洋―石丸寛之―岩津裕介―豊田知之の隊列で周回を重ねる。
三ツ石は地元の3車を連れて青板の4コーナーから上昇。合わせて動いた菅原が根田を押さえ、その上を三ツ石が赤板過ぎに出る。三ツ石に石丸―岩津―豊田が追走。車を下げた菅原が中団をキープし、根田は8番手まで引いて一本棒。打鐘目がけて踏み込んだ三ツ石はハイペースで飛ばして、別線の菅原、根田はそれぞれ車間が大きく開く。三ツ石はそのままゆるめることなく先行、最終回へ。
ようやく菅原が車間を詰めるが、番手の石丸は満を持して2コーナーからまくりを打つ。石丸に岩津―豊田、菅原ラインも追走して最終バックを通過。8番手の根田がまくり追い込みをかけるが、すでに手遅れ。外に持ち出した菅原も不発で、優勝争いは地元勢に絞られた。
粘り込む石丸を直線半ばで鮮やかに差し切った岩津が、地元記念制覇。2着に石丸。両者を追った豊田はいっぱいで、合志が3着に伸びる。

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