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東日本発祥65周年記念「倉茂記念杯」

神山拓が新年を好スタート

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自力型が5車と超細切れの決勝戦は神山拓弥選手がまくった藤田竜矢選手を追い込んで優勝。表彰式では誇らしい表情を見せ、優勝を喜んだ。

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最終ホームで叩いた新田祐大が徐々にピッチを上げ先行態勢に入ると平原康多も早々と仕掛けて新田と激しくモガキ合う。平原の仕掛けにやや遅れた藤田竜矢が差を詰めた勢いでまくって行くが、神山拓弥が藤田の後位へスイッチ。直線で藤田を交わし、自身に取って2014年の初戦となる当シリーズを優勝で飾った。

「初手で良い位置が取れたので、自分が一旦斬って前に出れば、その後は良い位置で勝負ができると思いました。新田さんが叩いて、さぁそこから勝負と思ったら、思った以上に平原さんが早く来たけど、平原さんが叩き切ると思って藤田さんに付いていこうと思いました。脚を使って位置を取ったので、キツかったけど、藤田さんが出て行ってこれを抜けば優勝だと思って諦めずに踏みました」

自身にとっての仕事初めで最高のスタートを切った神山。今年は6月に地元宇都宮で高松宮記念杯の開催も決まっており、更なる活躍が期待される。

「自分の選手人生を考えた時、あと何回地元で大きな大会があるか分かりませんから。今年は勝負の年だと思っているし、前回(2010年8月・全日本選抜競輪)は決勝に乗れているので、今回も出場してまた決勝を目指したい。それまでにもG1はあるけど、今年の目標はとりあえずそこを良い状態で迎えることですね」

平原の後位からまくる形となった藤田竜矢は神山に交わされてしまい悔しい2着。

「平原君の自転車の進みがすごいですね。踏み遅れてるし、彼に迷惑をかけてしまった。気持ちが伝わって最後は優勝しないとと思ったけど、練習量の差なのか力が及びませんでした。振り返ればおもしろいレースだったし良い経験をさせてもらいました。年末から走りっぱなしだったけど、この調子でいければ、自分ももっと良いところで戦えるようになると思います」

菅田壱道は最後の直線で神山の動きに続く形で追い込み3着に突っ込んだ。

「新田さんの力が凄くて。自分ではあのレースは作れないですから。今期から2班で一次予選からの競走は緊張したけど、勝ちあがれて(決勝3着で)競輪祭の権利も取れたし良かったです。試したギアも踏める感じがあったし、次の全日本選抜も良い形で行けそうです」

新田祐大は平原康多とのモガキ合い脚力をロスした。

「細切れ戦だったけど、先行することを考えて組み立てました。平原さんが来るのが早いなと思ったけど自分も引けないし行くしかないところでした。平原さんだけを警戒してた訳じゃないけど、シリーズの動きをみたら平原さんは先に行かせるわけには行かないので、ああいう競走になりました。この次は全日本選抜だけど、その間にナショナルチームでの大会もある。ハードな大会なんですが、上手く全日本にもつなげられるように向かって行きたいですね」

平原康多は最終2センターで力尽きシンガリ負け。

「新田君に駆けられるとキツいし待てないタイミングでした。自分か藤田さんかどっちかが優勝をと思って仕掛けたんですが、叩ききれないのは自分の力不足としか言えません。展開は仕方ないし今日は力勝負で負けました」

松谷秀幸は後方から仕掛けるも5着まで。

「次元の違いというか、これがS級S班の実力なんだなと言うのを間近で見させてもらいました。前からの競走になったけど、引いてももう一回巻き返すチャンスがあると思ってたんですが。他の競走だったらワンチャンスあるんですが、流石に今日はチャンスが無かったです。勉強させてもらいました」

単騎戦で臨んだ石井秀治は平原、藤田を追いかける形から仕掛けていくが、3コーナーで神山に合わされ外へと膨らんだ。

「単騎なりに考えて、5番手とか6番手辺りに居れば勝負できると思ってました。自分で早めに仕掛けて行っても良かったが、他がやる気マンマンだったので脚を溜めて4コーナー勝負と思ってたところ、神山君に前に入られてしまいました。経験不足もありますし、バックで隙を作ってしまったのが良くなかった。反省をひとつずつ次につなげていくだけですよ」

菅田壱道がスタートを制して前団は北日本勢。新田祐大―菅田、神山拓弥―浦川尊明、石井秀治、平原康多―藤田竜矢、松谷秀幸―福田知也の隊列で周回を重ねる。
赤板手前から松谷が上昇を開始。2コーナーで先頭に立つが、打鐘で平原、その上をさらに神山が押さえて出る。神山を新田が叩いて主導権。先行態勢の新田が最終ホームでペースを落とすと、5番手に入った平原がすかさず反撃に出る。
新田は平原を突っ張り、両者で壮絶な叩き合い。前の平原に遅れた藤田は空いた車間を詰めて最終バックで平原に追いつくと、そのままのスピードでまくって出る。藤田後位に中団で脚を溜めた神山が切り替え、もつれた中団を縫って菅田も踏み込む。平原を合わせ切った新田は力尽き、藤田が抜け出し直線へ。藤田と神山のゴール勝負は、寸前で藤田をとらえた神山が優勝。2着に藤田。伸びた菅田が3着。

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