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和歌山競輪開設64周年記念「和歌山グランプリ」

林雄一が記念初優勝

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林雄一選手はこれが記念初優勝。敢闘門では連係した福田知也選手と抱き合って喜びを分かち合った。

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林雄一の真骨頂ともいえるレースだった。「(村上が)大きくいったときに、ここしかない」。2センターで村上義弘が2度目のブロックに行くと、迷わず内に切り込む。最後は粘る稲垣裕之を交わして嬉しい記念初優勝を飾った。

「今日は初手で稲垣さんが中団だったら2車出させて3番手を取る。あとは行けるところからだったけど、晴基が無理やり行ってくれたのが大きかった。ありがちだけど、昨日、今日とラインのおかげです」

昨年前半は切れ味好調。年頭の静岡記念で決勝2着に入り、F1戦でも立て続けに優勝した。しかし、好事魔多し。5月別府記念で落車し、鎖骨、肩甲骨を骨折すると、復帰4場所目の9月オールスターでも落車した。「骨折すると戻るのに時間がかかる。年末の久留米ぐらいから戻ってる感じはあったけど…」。復調を実感し始めた矢先の記念初優勝に林自身も驚きを隠せない。

「記念優勝と特別の決勝を目標にしてたので、まずひとつ。次は特別の決勝を目標に、少しずつ段階を踏んでいきたい。地味だけど応援してくれる人もいるし、これからも最後まで踏むレースで頑張ります」

牛山貴広は新田祐大のまくりにスイッチしたが、田中のあおりを受けて共倒れ。牛山後位から俊敏に内を切り込んだ飯嶋則之だったが、林をとらえることはできず。

「上手い位置取り? 僕はそれで食ってるんで。でも、惰性で走ってただけで、伸びてるって感じじゃなかった。今日はずっと重かったしね。でも初日あんなに苦しかったのに、最後は決勝2着。競輪は分からないですね」

2車でも主導権を握った稲垣裕之が3着に粘った。

「思ったよりホームでスピードに乗せきれなくて、田中君のまくりに僕も苦しめられた。村上さんもあれだけ仕事しないといけなくなってしまいました。距離は僕の距離だったし、ホームで乗せきれてたらもうちょっと楽な展開になったと思う」

稲垣後位で大立ち回りを演じた村上義弘だったが、最後に内をすくわれてはどうしようもなかった。

「精一杯やりましたけど、内ですからね。あるかなと思ってたけど、(外に)行かないとどうしようもない。直線の難しいところで一度当たれたし、そこからと思ったけどね。難しい形になってしまった」

近畿追走は叶わなかった新田祐大だったが、池田勇人をドカしながらバックまくり。しかし、「晴基が止まってたんで、そこ目がけて行ったけどコーナーの上りで手遅れだった」。2センターで田中のあおりを受けて不発に終わる。

池田勇人も「晴基がどうするかだったけど、打鐘で踏ませれば稲垣さんとやり合ってくれるかなと思った。難しいですね」。冷静に3番手を取った田中の動きの前に、後方に置かれてしまった。

号砲で村上義弘も出るが飯嶋則之がスタートを制し、池田勇人―牛山貴広を迎え入れて関東の3車が前で構える。以下の隊列は稲垣裕之―村上、田中晴基―林雄一―福田知也、単騎の新田祐大が最後方で周回を重ねる。
赤板手前で6番手の田中が上昇を始める。田中が前の池田に併せ込み併走も、その上を2コーナーから稲垣が踏み込んで打鐘で先行態勢。稲垣に村上が続き、池田を押さえた田中―林―福田。単騎の新田が追い上げて好位をうかがうが、田中に捌かれ後退。田中が3番手をキープ。新田は6番手まで下げて、関東勢は後方で最終回へ。
7番手の池田がホームから反撃に出るが、新田に合わされ外に浮き終了。好位をキープした田中が2コーナーからまくりを打つと、村上がブロックし両者がもつれる。バックを過ぎて踏み上げた新田がまくり追い込みで前団に迫るが、村上にもってこられた田中のあおりを受けて新田は失速。空いた村上のインを林が突くが、福田はその内に詰まりコースを縫った飯嶋が林に続いて直線。
後続のもつれをしり目にペースで逃げ込みを図る稲垣を、林が直線で追い詰める。林が直線半ばで稲垣を交わして記念初制覇。飯嶋が2着に入り、稲垣が3着。

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