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佐世保競輪開設63周年記念「九十九島賞争奪戦」

川村晃司が圧巻の記念連覇

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広島に続いて記念連覇を果たした川村晃司選手。最後の表彰式まで残ってくれたファンに感謝し、着ていたジャンパーをプレゼントする。

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「圧巻」とはまさにこのことを言うのだろう。準決勝の川村も桁違いに強かったが、決勝はため息が出るほど。誰もが井上昌己に展開有利と読んだはず。予想通り、山田英明がメイチで駆けて形ができたが、これをあざ笑うかのように川村が力でねじ伏せ、井上の地元優勝を打ち砕いた。

「九州が後ろ攻めになるだろうから、僕は中団から付いて行こうと思ったけど誤算でしたね。でも、桐山君が3番手に粘ってくれたんでまくり易い展開になった。自分でレースを作ろうと思ってた気持ちが結果的に繋がったんだと思う。広島は勝たせてもらったけど、今回は自分の力で獲ったって感覚がありますね」

今年はオールスターで落車。擦過傷の傷口から菌が入り、思いのほか怪我が長引いた。しかし、復帰すると目覚ましい活躍ぶり。広島記念で初優勝を遂げると、あれよあれよと言う間に2度目の記念制覇を果たす。

「競輪祭の前に無理矢理F1を走ったけど、苦しんだのが結果に表れてくれて、今、選手になってホント良かったと思ってます。ただ、京都は皆調子が良いので、僕も負けないように頑張らないといけない。4.33のギアの手応えをつかんだけど、展開の早い大ギアのレースを戦うにはもっと上げないとダメ。この後は久留米F1が残ってるけど、来年はG1を目標に、活躍できるように力を付けたい」

井上昌己は番手から懸命に出たが、時すでに遅し。川村を追って2着が精一杯だった。

「何度も後ろ見たけど、全然気付かなかった。気付いたときは1車行かれてました。山田(英明)君が頑張ってくれたのに申し訳ない」

坂上忠克は「少し油断した。ちゃんと構えていれば」とワンツーが決まらず悔やむ。

「今日は早めからか、遅めに仕掛けると言ってくれてたし、実際2コーナーからすぐ行ってくれたのにね。焦ってケツを上げて踏んだけど川村君は違いましたね。でも、競輪祭の権利はデカい。あとは俺も脚を上げていければ」

渡部哲男は桐山に内すくわれ、「申し訳ない」とラインの2人に頭を下げる。

「来ないと思ったんであとは前だけ見て走ればと思った。(桐山は)引いたけど、ホームで緩んだときに内をシャクられてしまった」

「最善の位置を取ったけど」と話すのは桐山敬太郎。

「今日は井上さんの後ろがキーポイントだと思ってた。強いて言えば詰まったときに外を仕掛けていればと思うけど、その瞬間に井上さんに出て行かれるんで勇気がなかった。そこだけですかね反省点は。まあ、それでも上を行く脚がないといけないんだけど。難しいですね」

佐藤友和は位置を取れず「仕方ない」とポツリ。

「今日は山田君が行くと思ってたんで、その後ろに賭けたけど。ジャンで出切ってからフワッとなって桐山君に粘り易い展開になってしまった。あそこで引いたとしても…。やっぱりあのパターンしかないですね」

山田英明は力を出し切ったものの、反省が残る結果に。

「ジャンでガッツリ踏んで、一旦回して回して、あとは持つところまでと思って行ったけど。風が強かったのもあったけど、焦ってましたね。落ち着いて駆けられるように、もっとレベルアップしないといけない」

号砲が鳴ると桐山敬太郎がゆっくりと出て、桐山―諸橋愛で前団。単騎の野田源一、山田英明―井上昌己―渡部哲男。もうひとりの単騎の佐藤友和が7番手に構え、川村晃司―坂上忠克で周回を重ねる。
8番手の川村を警戒しながら、山田が赤板を通過。2コーナーから一気に踏み込んだ山田が打鐘で主導権。山田に井上―渡部と出切り、桐山は4番手に飛び付く。山田ラインを追った佐藤だが、外に浮いてズルズルと下げる。
山田の先行で最終回。4番手を奪取した桐山が、ホームで渡部のインをすくって3番手に押し上げる。渡部が弾かれもつれると、8番手でじっと脚をためた川村が2コーナーからまくり上げグングンと加速。マークする坂上は、川村に離れ気味で追いかける。逃げる山田後位から井上が番手まくりで応戦するが、川村がスピードの違いで井上を飲み込む。
直線に向いても川村のスピードは衰えず、そのまま先頭でゴール。2場所連続での記念優勝を遂げた。地元の井上は2着までで、3着に坂上。

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