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広島競輪開設61周年記念「ひろしまピースカップ」

川村晃司が記念初優勝

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デビュー14年目でつかんだ記念初優勝。チャンスを生かした川村晃司選手は安どの表情を浮かべる。

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打鐘前から池田勇人が斬った上を、松岡健介が一気に主導権。「離れたんでヒヤッとした。離れなくてよかったです」。駆け出しに口が空いた川村晃司だったが、何とか付け切るとバックからは「自分のタイミングで」番手まくり。中団確保の池田勇人や佐藤友和らの反撃を封じて記念初優勝を飾った。
 「余裕はなかったけど、ラインのおかげ。健介と後ろについてくれた2人のおかげです」
 今年は6月静岡、9月オールスターで2度の落車。「2回目の落車はキツかった。熱も出て練習も一気に弱った」と話す。まだ今回で復帰4場所目。「今年は厳しいかなと思ったけど、意外に早く復調した」。思わぬ回復力がもたらした記念初優勝だ。これで賞金もアップ。ダービーの特選スタートに大きく近づいた。
 「ほんまに弱かったけど、年々成績が上がってる。京都はみんな強いし、それによって相乗効果がある。僕もまだまだ頑張ります」
 怪我を乗り越え記念を制した川村が次に狙うのはもちろんG1タイトルだ。

 3番手の東口善朋が続く2車単が1番人気。ラインの力での期待に応えた東口は静かに口を開く。
 「前2人の頑張りのおかげ。それしか言いようがないです。自分の力ではね。これからも一戦一戦頑張るしかないです」

 池田勇人の仕掛けに乗った松坂英司がゴール前で三谷将太を捕らた。
 「池田君がすごいかかってるところを、それでも行ってくれた。それで僕にコースができた。いい組み立てをしてくれました。(今回の伸びは)らしくなかったですね。来年また頑張ります」

 川村と人気を2分した佐藤友和だったが、7番手不発。レース直後に「失敗したなあ…」とつぶやくと黙々とクールダウンを始めた。
 「今日のメンバーでは前を取った人が後ろになる。池田は優勝するなら(松岡の)番手と思ったし、どっかで池田に任せてたところがありますね。打鐘前の2コーナーで全開で踏んでれば、(松岡の)番手に入れたしチャンスがあった。3日間よかったけど、甘いですね」

 池田良は最終バックで最後方に置かれてしまう。2センターから内を鋭く伸びたが、「展開待ちのレースになってしまったし、レースが見えてなかった。悔しいです…」とガックリ肩を落とす。

 「(初手で)中団になったから先に斬っとくしかなかった」と近畿勢を受けて中団を確保した池田勇人だったが、もはや番手まくりを飲み込むだけの余力は残っていなかった。

 川村の前で果敢に風を切った松岡健介は「ラインが4車いたので後ろ攻めから。池田(勇人)君が斬ってくれてラッキーだったし、後ろが勝ってくれてよかった」とレースを振り返った。

号砲で佐藤友和がゆっくりと出て、正攻法に構える。隊列は佐藤-成清貴之が前受け、これに単騎の池田良が続き、中団に池田勇人-松坂英司、後方に松岡健介-川村晃司-東口善朋-三谷将太の並びで落ち着く。
打鐘前の2コーナーから中団の池田勇が先に動いて斬った上を松岡がすかさず叩いて主導権を奪う。踏み出しで少し離れた川村だが、すぐに追い付いて番手をキープ。東口、三谷もしっかり続いて近畿四車で出切る。池田は下げて五番手、佐藤は七番手で最終ホーム通過。全開で逃げる松岡のかかりは良く、完全に近畿勢のペース。番手の川村は後ろの出方を確認して2コーナーから番手まくり。池田、佐藤は動けずに不発。最後まで力強く踏み切った川村が待望の記念初優勝を飾った。懸命に追った東口が2着に流れ込み、近畿ワンツー決着。最終2センターで外に持ち出した池田勇は車が進まず、その内を突いた松坂が3着に突っ込んだ。

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