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取手競輪開設63周年記念「水戸黄門賞」

長塚智が地元記念Vに笑顔

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地元の長塚智広選手は、レース直後に決勝で目標とした新田祐大選手と熱く抱擁。地元記念優勝の喜びを分かちあった。

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 南関ラインは切り替えなしの5車で結束。新田祐大を筆頭に、長塚智広、岡田征陽と並ぶ強力ラインと対決が最大の見所だったが、勝負は意外にもあっさりとしたものだった。後方から押さえた石井秀治は、スピードを落とし、新田ラインを警戒するが、最終ホームで一気に加速した新田は石井を最終1センターであっさりと飲み込む。ライン3車で出切ると、長塚智広が新田の番手から追い込んで優勝。熊本、一宮、に続く記念開催を3連覇。共同杯も含めると、今年6度目の優勝となった。
 「新田君が本当に強いレースをしてくれました。新田君とは新旧五輪選手ということで、よくオリンピックの話をしたりしてましたし、競輪についても話をしていた。強さは信頼してました。記念の3連覇は自分でも信じられませんが、地元戦は大事にしてましたし、この先のレースに向けていい励みになりました。地元で調子よく走れたことも大きいです。この先のレースも関東のみんなで頑張っていきたいです」
 
 新田祐大は残した力で直線を踏み直したが、長塚のパワーに屈して2着の結果。
 「目標としていたラインでの決着に持ち込めたので。ワンツースリーの結果は良かったと思います。展開は相手の駆け方次第になるし、相手の力量を把握しきれていなかったので、そこだけは不安だったけど、自分としては行くべきタイミングで行けました。まだ練習が完璧じゃない状況なので、身体の回復と練習で更なるパフォーマンスを出せるようにしていきたいですね。G1になると、もう少し厳しいレースが続くと思いますし、競輪祭に向けて出来ることをやっていきたいです」
 
 長塚をマークした岡田征陽が食い下がり3着入線。
 「地元の長塚さんが勝った訳ですし、良かったと思いますよ。今回はここで一区切り、自分はまた競輪祭に向けて残された時間でやれることをやるだけですね」
 
 勝ち上がった南関勢は、石井秀治を先頭に5車で結束。石井は後方から押さえて、新田の動きを警戒したが、最終1センターで新田に出られてしまい、その後は立て直せなかった。
 「後ろから押さえて、バックを踏ませるだけ踏ませてと思ったんですが。力の違いですかね。最低でも3番手に飛びつけていれば、もう少し抵抗が出来たかもしれません。でも(新田の)カカリは凄すぎ。課題も見つかったし、勝つにはもっとレベルアップが必要だと思い知らされました」
 
 石井をマークした成清貴之も相手の力量を素直に認める。
 「力が違いすぎる。三人に出られた時点で(来年の)競輪祭の権利(3着以内)も無くなった。しようがないとしか言えないです」
 
 勝瀬卓也は成清の内から直線を踏んだが前は遠かった。
 「韓国から帰ってきて、練習はそこまで出来ていない中での決勝進出だったので。気持ちの面では力になった。またすぐに競走があるけど、しっかり練習して結果を出したいですね」
 
 単騎の柏野智典は新田の仕掛けに口が空き万事休す。
 「単騎での走りかたを色々考えていたんですが、追えずに内に降りたところで脚が一杯だった。これ以上なにかするには、もっともっと脚力が必要になってくる。練習するしかないですね」

号砲で飛び出した長塚が正攻法に新田を迎え入れて新田―長塚―岡田で前受け。単騎の柏野智典が中団を確保し、石井―成清―勝瀬―大木―栗原の南関ラインが後ろ攻めで周回を重ねる。
赤板前から動いた石井は誘導員の外に差し込んで前受けの新田にフタをする。打鐘で誘導を下ろして先頭に立った石井は、そのままペースをスローに落とす。柏野の切り替えはなく、新田はサッと6番手に車を下げて2センターで単独に。新田の反撃を遅らせたい南関勢はそれぞれが中バンクに上がって後続をけん制。4コーナーからは石井が意を決して踏み込むが、新田もホーム手前から反撃を開始。この動きに長塚、岡田がピタリと続き、人気ラインが1センターで出切る。長塚は後ろの動きを見ながら番手で絶好の態勢。直線鋭く伸びて2度目の地元記念優勝。2着には新田、3着には岡田が食い下がった。

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