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開設63周年記念「火の国杯争奪戦」

長塚智が圧巻の完全V

メイン写真

見事に完全Vの長塚智広選手。表彰式では連日熱い声援を送ってくれたファンと喜びを分かち合った。

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長塚に始まり、長塚に終わった4日間だった。13秒5という鋭い伸びで初日特選を制すと、残り3日間も周囲がため息をつくほどのパフォーマンス。単騎で戦った決勝戦でも深谷知広のまくりに切り替え、逆転。圧巻の走りで長塚智広劇場を締めくくった。
「脇本が逃げて、深谷がまくってくるので、先に行くか、3番手、番手にと思ってた」
結果は合志正臣が深谷の踏み出しに離れ、長塚は俊敏に番手へとスイッチ。「フレームがよかったですね。変えてからこんなに伸びるとは思わなかった」。青森記念から新調したフレームにも手ごたえを感じている。
「今回は優勝したいと思って来たのでホッとした。賞金もそうだけど、浅井が追いかけてきたんで。(決勝は)深谷、脇本に浅井と戦ってる感じだった」
今回の優勝で賞金でグランプリ圏内を争う浅井康太に再び差をつけた。長塚のモチベーションは後半になるにつれ高まるばかりだ。

 

まくった深谷知広は滑走路の長い直線に泣かされた。盟友、浅井の援護射撃とばかりに優勝を狙ったが、長塚の意地の前に敗れてしまった。
「ワッキーとやり合ってもいいけど、やり合ったら着がなくなる。ちょうど吸い込まれたところで行ったけど、ゴールが遠かった。浅井さんのためにも勝たないといけなかったのに…」

 

決勝戦は脇本の番手を選択。伊藤保文との競りを制した成田和也が3着に。
「自分で番手と決めたし、しっかり番手勝負してと思ってました。取り切って3着だし、しっかりやれたんじゃないですか。深谷を止めてやろうと思ってたけど、けっこう上のほうにいたなあ。ワッキーが強かったし、自分の選択は間違ってなかった」

 

逃げた脇本雄太は滑走路の長い直線を最後まで踏み切った。
「深谷が引いたし、いい感じで駆けたけど完全に力負け。でも600以上モガいたら無理ですよね」

 

地元記念3度目の優勝を狙った合志正臣にとっては悔しい結果になった。
「キツかったですね。深谷が強い。ある程度離れても追いつくんだけど、グングン加速していった」

 

長塚に続ければ3着もあった内藤秀久だったが、「脚の違いを感じた。SSは違いますね。何なんだアレ」。レース後はしばし呆然としていた。

スタートで合志正臣が前を取り、深谷知広を迎え入れた。周回は前から深谷ー合志に長塚智広が続き、以下は内藤秀久ー武井大介、脇本雄太ー伊藤保文の順となり、成田和也ー佐藤康紀は脇本の番手を主張して競り合いとなった。
周回が進み、赤板から脇本が上昇して前を押さえると、深谷はすぐに車を下げた。長塚と内藤がそれぞれ中団4番手、5番手に切り替えたため、深谷は8番手となる。打鐘が入った後に誘導が退避すると、脇本は4角から本格的に踏み込んで先行態勢に入った。ペースが上がり、競り合いは外の成田が踏み勝って番手を奪取する。脇本が懸命に逃げる一方、2角から深谷がスパートすると、合志を置き去りにしてグングン加速していく。すると、これを見た長塚が俊敏に番手にスイッチした。深谷は成田のブロックを物ともせずに前団をまくり切ると、直線は2人のマッチレース。深谷は必死で踏み直したが、最後はゴール寸前で長塚が交わして優勝を手にした。

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