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高松競輪開設62周年記念「玉藻杯争覇戦」

深谷知がパーフェクト

メイン写真

3番手に甘えることなくホームからスパートし、堂々と逃げ切った深谷知広。圧巻の走りにファンも興奮。大きな声援にガッツポーズで応える。

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直前にインフルエンザを患い、「今回は優勝できるとは思っていなかった」と不安を口にした深谷知広。しかし、蓋を開けてみれば逃げてよし、まくってよし、さばいてよし。完璧なレース運びと強さで連日にわたり他を圧倒。最後の大一番も敵を金縛りにするほどの強烈な先行で見事優勝を手にした。
「順番が来たら行こうと思ってました。一旦3番手に入ったけど、行けるスピードだったんで、躊躇せずに踏みました。今回は練習はほとんどなしでここに来たけど、思ってたより脚が落ちてなくて良かった。悪いなかでもこれくらいやれると実感できたのは大きい。今回は収穫がありましたね」
昨年4月の川崎記念以来、10カ月ぶりの記念優勝。これまでのG1での活躍を考えれば、意外にも久しぶりといったところ。
「今年に入ってからそろそろ結果が欲しいなと意識してました。1月の大宮が悪かったので心配だったけど、四日市を走って感触をつかめた。一本走ったことがここに繋がっていると思います」
手応えをつかんだ今後がますます楽しみになってきた。当面の目標はもちろんダービーだ。
「練習が減ってるんで、この後は沖縄合宿で乗り込み中心の練習をしてきます。ダービーまでしっかりキープして、自分のレースを見せたいと思います」

勝瀬卓也は深谷の強さを肌で実感した。
「今日は付いていくことに集中してた。3コーナーでニュートラルにやっと入ったけど、4コーナーの踏み直しがすごくて置いていかれそうになりました。すごい強い。おかげで最大限の力を出せたし、僕が優勝みたいなものでしょう(笑)」

原田研太朗は初の記念決勝で表彰台入りするも、「だた付いていっただけなんで」と内容に不満を残す結果に。「すんなり(深谷が)中団に入られてしまったんで、ヤバいと思って踏み上げたらもう遅かった。ニュートラルに入れた瞬間に行かれてしまいました。また練習してきます」

神山拓弥は最終ホームが誤算となり、なす術なく終わる。
「ホームで口が開いて入られてしまうと思ったけど、そこからすかさず行かれてしまっては仕方ない。もう少し流れがあって自分が何かできれば。イケイケな人には抵抗できないね。後ろから見ていてビリビリしてました」

兵藤一也は「拓弥は作戦通り運んでたしね、俺は任せてたんで」と致し方なしといった様子。山下渡も「任せてたんで仕方ない」と口をそろえる。「最後は内が空かなかったしね」。

稲垣裕之は組み立てに失敗。「ジャンで引いたのが失敗ですね。調子が良いときならジャンで突っ張ってたと思うけど、そう判断できなかったし体も反応しなかった。次の開催でまた出直します」。

スタートで深谷知広がじわりと出て、誘導を追いかける。勝瀬卓也が追走し、2車で前団。以下の隊列は原田研太朗—尾崎剛、神山拓弥—山下渡—兵藤一也、稲垣裕之—前田拓也で周回を重ねる。
稲垣は8番手から早めに上昇を開始。青板の3コーナー過ぎに深谷に併せ込むと、深谷はあっさり引いて誘導の後ろに稲垣が入る。3番手に神山が続き赤板を迎える。6番手には原田が入って、深谷は結局8番手まで下げるが、2コーナーから神山が仕掛けて打鐘。稲垣を押さえた神山が先頭でペースを落とすと、3コーナーから踏み上げた原田が主導権を握って出る。そのまま原田が逃げるかと思われたが、原田ラインに乗った深谷がすかさず叩きに出て最終回へ。
原田をあっさり叩いた深谷が、主導権を奪い快調に飛ばす。勝瀬が続き、原田—尾崎、神山—山下—兵藤の追走で稲垣は8番手。逃げる深谷の掛かりがよく、バックを通過しても誰も動けず一本棒のまま。ようやく2センターで神山が外に持ち出すが、車は伸びずいっぱい。好スピードを保って深谷が直線へ。番手の勝瀬も深谷に肉迫するまでには至らず、深谷が後続を完封して完全V。勝瀬が2着に流れ込み、3着も深谷ラインの3番手から流れ込んだ原田。

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