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静岡競輪開設60周年記念「たちあおい賞争奪戦」

新田康が地元Vに笑顔

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最終バックからまくって勝利した新田康仁選手。地元選手から手厚い祝福を受け、笑顔で地元記念優勝の味を噛み締めた。

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準決勝の終了後、出そろったメンバーを見て新田康仁は迷わず神山拓弥を目標に指名した。
 「深谷(知広)君も空いてたけど、神山君は同じ東日本地区だし、彼は絶対に後手を踏むレースをしない。彼のレーススタイルは好きなんですよね」
 新田の指名はズバリ的中した。赤板から早々と上昇した神山拓弥は先行してレースを作る。
 「地元の新田さんに選んでもらえて気合が入りました」は神山のレース後の弁。
神山の気合を受け取った新田は、最終バックから番手まくりを敢行。直線では新田をマークした林雄一が、遠慮せずに差し迫るが、新田自ら車を振って林をけん制。地元Vを自らの手でつかみとった。
 「今シリーズは、連日前を任せた選手が頑張ってくれました」
 2次予選では神奈川の松谷秀幸が、準決勝では同県の田中孝彦が、決勝戦では地区こそ違えど目標に指名した神山拓弥がしっかりとレースを作りあげた。
 「後輩たちの頑張りがあって優勝できました。神山君が最終バックまで持ってくれればと思ってました。冬場の競走は苦手なんだけど、ベストを尽くしてそれをレースに出せました。最後は(林)雄一に抜かれたかと思ったけど、それでもワンツーですし、勝てて良かったです」
 この後は四日市記念を経て全日本選抜(G1)へと参加。昨年12月の伊東記念の準優勝、今年1月の静岡記念の優勝と地元戦で見せた新田のパフォーマンスを、G1の舞台でも期待してよさそうだ。

「地元勢を盛り上げたい」と語った林雄一は、中団の外に居る深谷知広の動きに目を配り、踏み出した新田を追走。差し迫るが逆転には至らなかった。
 「自分は後ろの外にいた深谷だけは止めないとと思ってずっと彼の様子を見てました。決勝は神山君の気持ちが全て。自分達の着につながりました」

3着は内に詰まっていた鈴木謙太郎が林雄一を追う形から入線。
 「拓弥を突っ張ることも考えていたけど、鐘も鳴ってないし早すぎるなと思ってました。当日に上げたギアを生かせない展開にしてしまった。動き方が下手でしたね」

藤木裕は単騎の深谷知広を追い、最終2コーナーからまくり発進。勢い良く深谷を交わしたが、その後は車が伸びず、直線で鈴木謙との3着争いに敗れた。
 「前に居た深谷の動きを待つことなく自分から行けてるし、自分の動きには納得している。ただ、武田(豊樹)さんなら、あのケースで深谷を交わしてその後も行ってるだろうし、そこら辺が自分との違い。それが分かったことは収穫になりました。今日のような展開を乗り越えるレベルに到達しないとG1クラスでは戦えないですからね」

単騎の競走となった深谷知広は中団の外で併走。バックからまくりを仕掛けるが、真後ろの藤木に先に行かれてしまいその後は後退。見せ場を作れなかった。
 「単騎の競走はむずかしい。勝てないのは自分が弱いだけですから。ただ、4日間で今の自分に課題も見つかったし収穫はあった。この後は全日本選抜に向けて練習します」

号砲で松岡貴久がまず飛び出し、目標の藤木裕を迎え入れる。藤木-松岡で前受け、中団に神山拓弥-新田康仁-林雄一、鈴木謙太郎-菊池圭尚-山田敦也が後攻め、単騎の深谷知広が最後方の形で隊列は落ち着く。
赤板前の4コーナーから鈴木が上昇。藤木はすんなり車を下げ、誘導員の後位に鈴木が入る。今度は神山が中団外併走の態勢から踏み込み、打鐘前から主導権を握る。鈴木は中団の内で粘って、単騎の深谷と4番手を取り合う。深谷の後ろに藤木が続く。神山がそのまま快調に逃げて、最終ホームを通過。中団以下はもつれたまま。2コーナーから藤木がまくり上げると、バック手前から新田が番手発進。最後まで力強く踏み切って優勝を飾った。林は新田好マークから猛追したが、僅かに及ばず2着。終始、南関後位で併走となった鈴木がしぶとく林を追って3着に入った。

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