HOME >> 2013年記念後記一覧 >> 和歌山競輪場開設63周年記念 和歌山グランプリ

和歌山競輪場開設63周年記念 和歌山グランプリ

武田豊が激戦を制す

メイン写真

最終バックから繰り広げられた壮絶なバトルを制した武田豊樹選手。新車、新ギアと挑戦を続ける武田の進化はまだまだ続く。

決勝戦の赤競.NETを表示する

これぞ競輪。ラスト半周は武田豊樹の気迫、村上義弘の意地が激しくぶつかり合う迫力満点のレースだった。ゴール前までもつれ込んだ優勝争いを制したのは武田。「4番手でも脚は溜まってなかったし、正直まくりに行きたくなかった。一杯でしたよ」とさすがにレース直後は顔をゆがめたが、見ていたファン、そして自分自身も納得のレースに表情は晴れやかだ。
 「ワクワクするレースがしたいと思ってたからね。いいレースが見せられたと思うし、お客さんも納得してもらえたと思う。今回は新車と新しいギアでどうかな? と思ってたけど、優勝できて嬉しいです。番手が村上だし負けて当然と思って外を踏んだけど、運よく勝てたかなって感じ。平原(康多)が大宮記念で力強い走りで優勝してたし、今回は僕の番だと思って頑張りました」
 冬の寒さと風でコンディションは悪かったが、「去年の脚は忘れて、今年の脚作りをしないとしょうがない。新車もこれが正解かは分からないし、じっくり考えてですね」。4・25のギアを変えることなくシリーズを戦い抜いた。今年は2月に全日本選抜、3月にはダービーと前半戦からビッグレースが続く。「まずは全日本ですよね。勝てば相手はもっと研究してくるし、それを上回る答えを見つけていかないと」。今年も目標はグランプリ。輪界頂点を目指すため、武田の進化はまだまだ続く。

池田良は京都コンビ選択がピタリ的中。直線で武田、村上の中を必死に割ったが優勝には届かなかった。
 「チャンスがある位置はあそこだなと思ってました。あそこまでいったら獲りたかったですね。でも4コーナーからは(武田、村上の)気迫が違った。余裕がなかったです。あの辺の気合がまだまだ。また頑張ります」

村上義弘は3着に敗れたが、バックからの壮絶なモガキ合いは見応え十分だった。
 「藤木の気迫が違いましたね。日本を代表する先行選手ですよ。(武田を)目一杯待ってから行って、あとは武田さんと力勝負してと思ったけどね。ねじ伏せられて力を感じた。また立て直して頑張ります」

武田の踏み出しに口が空いた神山雄一郎は池田後位から再度踏み上げるも4着まで。
 「キツかった。あの重馬場でも武田が強かったね。今日はほんとにキツかった。でも、これでまた頑張ろうって気になりましたね」

東口善朋は赤板ホームで関東ラインにすくわれたのが痛かった。立て直すことはできず、今年も悲願の地元記念優勝はならなかった。
 「藤木も脇本も自力で勝負に行ってるし、何とも言えないですけどね。最後は脚のない自分が悪いんだから。今回は乗せてもらった決勝だし、今度は前を援護して決勝に乗れるように頑張ります」

単騎の五十嵐力には難しいレースとなってしまった。
 「後ろ攻めのラインから組み立てようと思ったけど、ワッキー(脇本)が後ろじゃなくてアレッ?て感じでした。最後まで何が何だか分からず、脚がたまらないまま終わってしまった」

号砲が鳴り一度は脇本雄太が出るが、その上から村上義弘が誘導を追いかけて、藤木裕を迎え入れる。藤木―村上―池田良が前団に構えて以下の隊列は、脇本―東口善朋、武田豊樹―神山雄一郎―斎藤登志信。単騎の五十嵐力が最後方で周回を重ねる。
武田が青板の4コーナーから上昇を始めるが、中団で脇本がけん制。武田は空いたインから、4番手まで進出して赤板を通過。早めに誘導を交わした藤木は、腹を固めてそのまま先行態勢を取る。村上―池田と続くが、中団は武田―神山(イン)と脇本―東口で併走。斎藤、五十嵐の順で続く。藤木は打鐘前の2コーナーからハイペースで飛ばして主導権をキープ。脇本は武田との併走から、打鐘過ぎに仕掛けて出るが池田の横まで。武田はじっと4番手のインで脚を溜め最終回へ。
不発の脇本が1コーナーで力尽き、東口も9番手まで後退。単独で4番手を確保した武田が、2コーナーからまくって出る。後ろの動きを見ながら村上は、藤木の番手から満を持して武田を合わせて出る。神山は武田に付け切れず、池田後位にスイッチ。村上と武田の壮絶なつばぜり合いは、4コーナーを迎えても決着はつかず直線へ。
両者の激しいバトルは、ゴール前で踏み勝った武田に軍配。武田が後続を振り切って優勝。武田と村上の間を伸びた池田が、寸前で村上を交わして2着。

  • ゴール写真
  • 表彰写真