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記念速報
被災地支援競輪 和歌山競輪場開設62周年記念「和歌山グランプリ」
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 赤板で武田豊樹が併せ込んでフタをすると、浅井康太はすんなり下げて反撃の態勢を整える。打鐘過ぎに武田を押さえた浅井が主導権を握って、山田裕仁にお膳立てきっちりとととのった。
  「浅井はグランプリ選手ですからね。だから本人の好きに走ってもらえればいいと思って、何も言わなかった。ただ、浅井からは、もし先行になった時は絶対に(優勝)獲ってくださいとは、言われてた」
  浅井が逃げて番手無風の山田にとっては、願ってもない流れ。追い上げた市田佳寿浩は有賀高士と絡んで失速。あとは武田の強襲を凌ぐだけだった。
  「浅井がああ言ってくれたんで、あとは俺にその脚があるかでしたね。浅井のおかげ。風がすごかったし、最後は自分が獲りに行くようなイメージで踏んでいった。あとは武田に食われるかどうか。それでも武田に食われても、3着くらいはあるかと。記念の配分が少ないなかで、競輪祭の権利は取りたいって思っていた」
  通算59回目の記念制覇。勝負どころとVの味は誰よりも心得てる山田だが、記念は実に2年半以上ぶりの優勝。
  「坐骨神経痛とか鎖骨を折ったりして丸々2年は納得のできない状態だった。チャンスが来た時に獲れるようにとは思っていた」
  落とせないチャンスをしっかりとモノにした山田が、新春、立川の深谷知広に続く記念V。年末のグランプリを獲った山口幸二から、中部の勢いはとどまるところを知らない。

  中団のインに最終3角まで閉じ込められていた武田は、2センターで有賀を弾いて執念の追い込み。
  「こんなに風が強いのは初めてかもしれないですね。この悪条件のなかで勝つには、どうしたらいいかを考えて走った。浅井君が来たので(番手で)粘ってもいいかと思ったけど、あの風じゃバックまでもたないだろって思ってやめました。市田君とかぶって踏むところがなかった。それでも凌いで、レースを諦めずに走った。競輪祭からずっと2着ですね…。ただ、しっかりレースはできているし、普通なら終わっている展開だった」
  防府記念、競輪祭、グランプリに次ぐ4場所連続の準V。気迫の走りでファンにアピールしたものの、武田の顔が少し寂しそう。

  打鐘の3角から仕掛けた市田だが、有賀にさばかれ武田の外で売り切れ。西岡正一を連れた東口善朋が、最終バック手前から自力でまくって出る。
  「市田さんには前まで行くから、そこからは好きに走って獲りにいけって言われていた。それに甘えさせてもらったんだけど…。市田さんの動きを見てしまったりしたのもあるけど、自分に脚がなかった。まだ獲れる脚ではないんですね、悔しい…」
  地元の重責を背負った4日間、鬼気迫る思いで奮闘した東口。力不足を口にするが、地元のエースとしての責務は果たしたといっていいだろう。

レース経過
 号砲で浅井康太が飛び出すが、東口善朋が並びかけて誘導員の後位へ。東口が目標の市田佳寿浩を迎え入れて近畿3車が前団。浅井―山田裕仁―有賀高士の中部勢で中団を形成、後方は武田豊樹―五十嵐力のラインで、最後方に佐々木則幸という並びで隊列は落ち着く。
  青板周回の3コーナーから武田がゆっくり上昇すると、浅井は七番手まで車を下げる。中団に入った武田がすかさず仕掛けて先頭に立つが、打鐘過ぎに浅井が叩いて主導権を奪う。武田が四番手まで下げると、今度は市田が外を踏み上げる。有賀がこれをブロックして市田は後退。東口は自ら外をまくって出るも、2センターでこれをけん制した山田が早めに番手から抜け出して優勝を飾った。2センターで内を突いた武田が有賀をどかして山田に迫るも2着。有賀が2人に続いて3着に入った。

 

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