グランプリの興奮が冷めやらぬなか新年を迎え、今年も正月恒例の「鳳凰賞典レース」が1月4日〜7日の日程で行われる。59周年を数える今節は、輪界の新星・深谷知広がヤンググランプリに続いて立川バンクに登場する。今年も年頭から深谷の快進撃が続くのか。それとも、渡辺一成や佐藤慎太郎の福島コンビが待ったをかけるのか。熾烈な優勝争いが繰り広げられる。
グレードレースだけに豪華なメンバーがそろったが、その中で最も注目を集めるのは深谷知広だろう。深谷は昨年5月の大垣記で記念初優出すると、その後は7月豊橋記、11月一宮記と決勝に進出。大垣では山口富生、一宮では師匠・金子貴志の優勝に貢献した。更に深谷の勢いは止まらず、競輪祭では連日力強い先行で勝ち上がり、見事にG1初優出。決勝は7着に敗れたものの、村上義弘を突っ張って先行し見せ場を作った。昨年一年で大きく成長を遂げ、名実ともにトップスターの仲間入りを果たした深谷が今年もG1をはじめ、重賞戦線で大暴れするだろう。山口富生は競輪祭に続いて深谷と連係なるか。競輪祭では決勝5着とあと一歩のところでSS班入りを逃しただけに、今年は年頭からスタートダッシュを決めたい。立川は5年前のダービーで優出し、また、記念の優参も多く好相性だ。今回は深谷追走から直線勝負に賭ける。
北日本も実力者がそろい、強力ラインでV獲りに挑む。先導役の渡辺一成は高松宮記念杯でG1初優出すると、続く寛仁親王牌も決勝進出するなど昨年は大いに活躍した。国内の競輪はもちろん、海外遠征で揉まれることで脚力が格段にアップしており、今節も優勝候補の一角を占める。佐藤慎太郎は近年は怪我に泣かされたが、昨年はASの準優勝をはじめ、賞金上位で念願のSS班入りを果たした。昨年中盤は自転車のセッティングに悩んだが、競輪祭でアタリをつかみ状態は良化。自転車と身体ともに良い状態で初戦を迎えられそうだ。福島コンビの勢いに乗り、斉藤登志信も結果を残したい。
関東勢の核となるのは兵藤一也だ。兵藤は競輪祭は二次予選で敗れたものの、その後は気を取り直して2連勝で締めくくり、3年ぶりにSS班の座に返り咲いた。昨年は高松宮記念杯で表彰台入りしたが、SS班の今年は更なる活躍が期待される。神山拓弥は全日本選抜の優出をはじめ、昨年はバンクを縦横無尽に立ち回り、G1戦線で存在感を示した。今年も勢いは止まらない。佐久間仙行はここ数年、地元記念は準決勝で敗れており、「今年こそ」との思いが強いだろう。
石丸寛之は昨年は怪我で低迷が続き、SS班から陥落した。しかし、後半に入ると少しずつ調子を取り戻し、競輪祭では1年ぶりにG1での白星を挙げ復調の兆しを見せた。今年は復活の一年となるか。
南関勢は栗田雅也、高木隆弘あたりが上位に顔を出しそうだ。栗田は機動力でやや劣るが、ツボにはまったときは強さを発揮するので軽視はできない。高木は競輪祭で2連対するなど、ベテランらしく安定した走りが続いている。
波乱を起こすなら何でもこなす坂本健太郎と、牧剛央の九州勢か。