川崎競輪場開設61周年記念【桜夏賞・海老澤清杯】
検車場レポート

■ 7月22日(前検日) ■ 7月23日(初 日) ■ 7月24日(二日目) ■ 7月25日(三日目)

海老根恵太 選手

松坂 英司 選手

佐藤 友和 選手

佐藤慎太郎 選手

志村 太賀 選手

 「桜夏賞」は3日目を終了。準決勝を突破したファイナリストたちの思惑や動向を検車場からつぶさにレポート。灼熱の川崎バンクを制するのは果たして誰か? そのほかにも、負け戦から注目どころの気配を探ります。


 ファイナリストたちは各々、策を練っている。3連勝を達成の海老根恵太からは「悪いなりに踏めた。決勝は松岡のカマシを特に警戒し、躊躇せずに距離を踏む。勿論優勝を狙う仕掛けで」とようやく強気なコメントが飛び出した。
 地元の松坂英司は「今さらだけど海老根君とは相性抜群。呼吸も合うし、変なところから踏まない限り追走は大丈夫でしょう」と海老根に全てをゆだねる。
 ホームカマシで後続を振り切った佐藤友和は「展開含め準決も予定通り。身体も動いてる」とあっさり。ところが「慎太郎さんの為なら、決勝でも1周行きますよ〜」と取り囲む記者の前で突如アピールしだした。ビッグマウスで自らを鼓舞するのが佐藤友のスタイル。本音かどうかは別として、充実した手応えと自信があるのは確かなようだ。
 佐藤慎太郎は「友和の踏み出しと踏み直しが凄い!!最後も抜きに行ったが無理。重かったから決勝はギアを下げたいけど、全日本に向けてアタリを付けておきたいし四回転のままで」と話す。それでも最後には「決勝って抜きに行くタイミングが変わるものだからね」と不敵な笑みを浮かべた。
 松岡健介は準決を「友和君に叩かれたあと、立て直して踏むポイントも探れたしOK。苦手な押さえ先行って事を割り引けば上出来でしょう」と振り返り、「決勝こそはカマシの展開に。そうなれば、今回のデキならばチャンスがあるかも」と意気込む。
 準決で坂本亮馬は南関分断を成功させた。「紫原さんの『先に当たるな、前に踏め』のアドバイスでうまく競りもしのげた。脚勢は尻上り。とくにラスト50mからの加速がすごくて自分でもビックリした。準決は相手が嫌がる競走ができたし納得ですね。自分は悪役と思っているし、同じスタイルで優勝を狙う。でも紫原さんの3百勝に貢献するのも悪くないかな(笑)」
 紫原政文は「今の亮馬では先行でも99%抜けん。でも1%の可能性がある限りしっかり抜きに行く」と、どん欲な攻めがまだまだ続く。


 準決敗退組みのコメントもいくつか。9Rの小岩大介は中団確保に失敗し、なすすべ無く終わったが、「前回のサマーナイトで捲って勝った時よりも5ミリハンドルが下がっていたんです。2日目のレース後に気が付いて急きょ修正した。そうしたら準決は車の出がガラっと変わった。最終日は番手回りだし楽しみ」と最終日に向けて巻き返しを誓う。
 10Rで坂本亮馬の分断策にしてやられた根田空史は「今までにない展開で焦った。でも自分の競走はできたと思う。最終日はペースで駆ければ捲られない自信がある」とキッパリ宣言する。


 負け戦からも何名か。蒔田英彦(1R)は堂々の先行押し切り勝ち。 
 「初日の緊張が完ぺきに解けたし、思うような競走ができた。最終日もラインで決まる先行で、勝って帰りたい」
 丸山啓一(2R)は捲り一閃。川越義朗に交わされたが、「3日目にしてやっと自分のレースができた。番手回りは嫌いじゃないんだけどね、やっぱ前でやる方が今は良い」と話す。
 志村太賀(5R)は後続のもつれを尻目にペースで押し切り勝ち。
 「本当はあまり逃げたくないけれど、1周くらいならまだまだ行けますね、オレ(笑)。がっつり乗り込んで来たし練習の成果が出た。遅すぎたけど、逃げ切れたのは素直に自信になった」
 7Rの山田英明は中団キープから捲りを放ち快勝した。
 「岩本(俊介)君に脚ではかなわないし、とにかく後ろに置いておくことが大前提でした。その通りなったし組立てには満足。ただ、キレ不足でもうひと踏みが足りない感じがする。最後は(岩本に)力で来られてしまいましたね」
 その岩本俊介は「先行にこだわりすぎてしまい、位置取りを考えすぎた。内容が無い競走でした」と言葉少な。連日精彩を欠いており、立て直しには時間がかかりそうだ。
 8Rでは外山三平を捨て、萩原操が貫禄の三角捲り。逃げた村上直久や先まくりの石丸寛之らをあざ笑うように、中バンクを颯爽と突き抜けた。
 「今日は捲る気は無かったんよ。でも(任せた)外山君が内に詰まっとったし外へ踏んだ。構えていなかった割には伸びたね。後ろの佐藤君も連れ込めたし上出来や。もう一発? 展開次第やね」
 村上直久は着外に沈んだが、石丸寛之の捲りに合わせるなど、逃走テクを存分に発揮した。
 「出切ってから流せたし踏み直しも出来たから、三着には残れると思ったんですけどね。捲りを合わせられたのはオーロラビジョンで石丸さんの動きを確認できたから。川崎でなければ、ペース配分も崩れてしまい合わせられなかったでしょう」
 




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