京都の雄・村上兄弟にとって、この地元記念がSS班として初めてとなる同時配分。平原康多、成田和也を筆頭とする東勢を始め、中部からは山口幸二と浅井康太が覇を狙う。注目の四日間は見所満載だ。
義弘、博幸の村上兄弟が地元記念は譲らない。近畿からは市田佳とともに、今年から兄弟でS級S班の座に就いた。兄は復活の、弟は躍進の年となった09年をSSカップみのりで連係という形で締めくくった。ともにこれが今年初のグレードレース参戦。義弘は3度目、博幸は初の地元記念優勝へ、心身ともに万全の状態で臨む。近畿勢にとって頼もしいのは松岡健介の存在だ。昨年後半は好調には遠かったが、それでもFI戦を連覇するなど状態を維持すれば十分に戦えることをアピールした。ここもダッシュを生かした自力戦で村上兄弟の優勝を強力にアシストする。
近畿勢に立ちはだかるのは平原康多、神山雄一郎のGPコンビだ。平原は昨年、高松宮記念杯、競輪祭を制すなどGIで2度の優勝を飾った。競輪祭では結束した中部勢を破るなど、個の実力はシリーズ屈指の存在。近畿勢にとって最も警戒すべき選手だ。神山は昨年、4年ぶりにGPの舞台へ復帰した。GⅠでもコンスタントに活躍し、記念でも宇都宮、広島で2V。現役最多の記念Vを誇る健脚でV獲りを狙う。
中部勢からは山口幸二、浅井康太のSSコンビが参戦。浅井は昨年を飛躍の年とした。浅井の持ち味は何といっても自力を主体にした柔軟な立ち回り。昨年はビッグ3度の優出、防府記念で初の記念制覇などG戦線でも名前負けはしなくなった。パンツの色が変わった今年は更なる勝負の年だ。山口はSSカップみのりで3番手から山田裕に迫るなど相変わらずタテ脚は鋭い。浅井に注目の新鋭・深谷知広とスジの機動型が豊富でチャンスだ。
SSでは成田和也の存在も忘れてはならない。昨年は自慢の切れに磨きをかけて、ビッグレースでも活躍した。今や記念クラスなら目標の有無にかかわらず人気を集める存在で、渡邉一成や新田祐大と同県の機動型が多い今シリーズも優勝を狙える。渡邉は年末の武雄で記念初優出するなど、シリーズを代表する積極型。新田も今年は前橋FIから上々のスタートを切っている。
九州、南関勢では、菅原晃、栗田雅也といった軸となる機動型がいる。両機動型を加倉正義、高木隆弘が援護し、波乱を演出する。佐々木則幸にも復調気配があり軽視は禁物だ。