日刊プロスポーツ新聞社杯・第91回生ルーキーチャンピオンレース『若鷲賞』が、記念競輪2日目開催中の玉野バンクを舞台に、3月11日第11レースで争われる。新人の登竜門として名高いこのレース。金沢竜二が一発勝負を制して91期の出世争いをリードするとみたが、柴崎淳や伊原克彦ら別線の台頭も十分だろう。
展開一つで誰が勝ってもおかしくない一戦だが、主役の座に最も近いのは金沢だろう。競輪学校時代の第1回記録会では、史上6人目のゴールデンキャップを獲得。基礎能力の高さは今回生の中で一番と言っていい。在校成績は21位とそれほど高くなかったが、デビュー後に素質が一気に開花した。ここまでの優勝回数は7回。勝率や競走得点など、ほとんどの部門で今回生トップの数字を残している。最大の武器は強地脚を生かした先行策だが、最近はまくりも良く決まっているように、様々な展開に対応できる柔軟性も身に付けてきた。ここも持ち味を出し切れば、自ずとVは見えてこよう。東北連係で金沢の番手は菅田壱道か。父親が彰人、叔父がタイトルホルダーの順和という輪界のサラブレッド。記録会でオールA評価と好素質の持ち主だ。まだ優勝はないが、コンスタントにV争いを演じるまでに成長しており、金沢の仕掛け次第で優勝のチャンスが生まれる。
打倒東北勢の一番候補は柴崎だ。柴崎はWCC出身のエリート。並外れたダッシュ力とトップスピードを生かした組み立てで、勝ち星を量産中だ。仕掛けのタイミングが的確なら好勝負は間違いないだろう。そして柴崎後位は藤野孝彦が主張しそう。在校1位で卒記チャンプでもある藤野だけに、デビュー後の成績は少し物足りないが、父親の義高譲りの闘争心は大きな魅力。一発勝負に強いタイプだ。桑原亮は藤野と連係せず、単騎の競走。レース勘がいいし、勝負度胸もある。好位置からまくる展開に持ち込めば侮れない。
近畿は伊原―肥後公允の並びで連係。伊原は学校時代に記録会の1kmTTでトップのタイムを叩き出し、A評価を3回獲得している。デビュー後も持ち前の先行力を存分に発揮し、常に優勝戦線を賑わせている実力者だ。何度も踏み直しが効くし、長い距離を踏むこともできる。「無理駆けはしない」とコメントしているが、先行する可能性は一番高そう。別線との主導権争いを早めに凌げば、逃げ切りVも狙える。肥後は伊原と同じような脚質の徹底先行タイプだけに、番手の競走に不安があるが、うまく立ち回れば一発がある。
他では藤沢明弘が不気味な存在。直近10場所のバック回数は2回。戦法はまくり一辺倒だが、位置取りはこのメンバーの中で一番上手いし、ヨコの動きにも自信を持っている。ここは厳しい攻めで、レースをかき乱そう。神山雄一郎の従兄弟である神山拓弥もファンの注目を集める。2月立川Sでは連日逃げてオール連対で優勝と一戦ごとにパワーアップしている。 |