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HOME > 記念競輪 >久留米競輪場開設57周年記念「第13回中野カップレース」
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久留米競輪場開設57周年記念
 
   

 最終バックは魔の九番手、しかも目標にした坂本勉の踏み出しに離れる絶体絶命のピンチ。この優勝は野球で言うなら9回裏ツーアウトからの大逆転勝利だった。「(2日目に)転ぶわ、離れるわで全然ダメだった」まさに信じられないと言った表情で阿部康雄は表彰式から引き揚げてきた。
  「勉さんに任せてたけど、離れた時にもうダメだと思いました。それでも何とか追い付いた時に、前が弾けてコースが空いた。もう内しかなかったですね」
  叩き出したタイムは「久しぶり。3回くらいしか記憶にない」と話すシリーズタイの10秒9。ゴール前も「どうかな? と思ったけど、少し抜いてると思った」と峠祐介との僅差の争いをモノにした。これで続くオールスターに向け、大きな弾みを付けた。
  「(優勝するなんて)おかしいですね。ここで運を使ったので、まだ運が残ってたら頑張ります」

 先行態勢の井上辰也の番手にはまるという思いがけないチャンスが訪れた峠祐介だったが、ほんの僅かな差で記念初Vを逃す。
  「やっぱりスンナリは勝たせてくれないですね。井上君を越えた時は、めちゃくちゃ優勝を意識しましたよ。少し硬くなったかな。悔しいけど、しょうがないです」

  3着同着の坂本英一と足達重満は対照的。
  峠の番手でチャンスかに思えた坂本英一だったが、「4コーナーでコースを迷った。判断が悪かったね。もう差せないと思ったから、峠に優勝して欲しかったんだけど」とガックリ。足達重満は「4着だと思ってたけど。昨日といい今日といい、少しの差で賞金から競輪祭の権利から大きく違う」。最後は「もう少し思い切り割ればチャンスがあったかもしれないけど」と反省点を口にするが、終始笑顔でレースを振り返った。

 4連勝で優勝し、オールスターに弾みを付けたかった吉岡稔真は、まくり不発でまさかの9着に…。「何もいうことはない」としながらも、「オールスターは頑張ります」と、早くも悲願を賭けた大一番に視線を移した。

 全員が意識したのは吉岡の動き。吉岡に合わせてまくった金山栄治は、「出てから井上君が緩めたから、ホームガマシだったらどうだったかなあ…。でも吉岡さんが後ろにいるのが分かってそっちばかり気にしてしまった。それでもバックでもう少し車が出ないとね」。八番手になった坂本勉も「周回中は井上君と吉岡君が並んでたから、カマして来るのかな? なんて思ってたけど。あの展開になっても吉岡君は連日早めに仕掛けてるでしょ。その後ろからと思ってたら、全てが狂ってしまった。しょうがないです」とV争いに食い込めず。


レース経過
 号砲でまず阿部が出て、目標の坂本勉を迎え入れる。隊列は坂本勉―阿部―峠―坂本英―金山―井上―吉岡―足達―関根の順で落ち着き、淡々と周回を重ねる。
  赤板手前から吉岡がゆっくり上昇し、関根、金山、井上の順でこのラインを追っていく。打鐘で吉岡が前団を押さえて先行態勢に入ると、中団以下は併走に。二センターから外併走を嫌った井上が一気に仕掛け、最終ホームで主導権を奪う。峠がこれを上手く追って、番手の好位置をキープ。金山も懸命に踏み込んで四番手を確保し、五番手に吉岡が入った。後方八番手に置かれた坂本勉は2コーナーからまくったが、ほとんど車は前に進まない。中団からの仕掛けもなく、3コーナーから番手発進した峠が力強く抜け出して優勝かと思われたが、最終バック最後方の展開からインコースを上昇していた阿部が直線外を強襲。ゴール寸前で峠を捕らえて優勝を飾った。僅差の2着に峠が入り、坂本英と足達が3着同着。

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