さすがに九州勢の層は厚く、強豪を迎え撃つには十分なメンバー構成となった。九州勢の軸になるのは地元の加倉だ。事故点にも悩まされ、不本意なレースが続いたが、ここだけは譲れない。12月があっせん停止の加倉にとって、今年最後の大一番と言っても過言ではなく、万全の状態で臨んでくるだろう。本来なら番手が指定席の小野だが、5月全プロの初日に荒井―加倉―小野で連係するなど、九州を一つにまとめるために、周りを立てられるだけの選手に成長した。ここはラインの援護役に徹しそうだが、GP出場の望みを十分に残すだけに、直線になれば鋭脚発揮から逆転を狙う。10月があっせん停止の荒井は今節が復帰戦。レース勘の不安はあるが、同じ欠場明けだった7月取手記で元気一杯の走りを見せたように、ここもリフレッシュした姿を見せてくれるだろう。
現在賞金ランク5位につける伏見だが、決して油断はできる状況ではない。本当の勝負は12月全日本選抜だが、ここを勝てばGP出場にグッと近づくだけに是が非でも勝っておきたい。03年の当所ふるさとを制すなどバンクとの相性も悪くない。鈴木は9月千葉記の落車で万全とはいえないが、続く10月共同通信社杯で優参するなど堅実さが光る。
9月名古屋ASで落車、続く10月共同通信社杯でも   着と一見低調にも思える山田だが、最近は前を任せるレースが多いだけに参考外の数字。今節は前を任せる機動型が少ないだけに、”らしさ”を発揮すれば一躍V候補に。8月ふるさと豊橋の落車もあって、流れが悪かった山口富生だが、直前の10月京王閣記の準決で加藤慎平のまくりをきっちり交わすなど、目標つかんだ時の切れ味は健在だ。
連係実績豊富な佐々木―小倉の四国コンビだが、佐々木則幸は名古屋ASの落車から二場所連続で欠場中。果たしてどこまで立て直してくるか。小倉竜二も同じレースで落車したが、こちらは影響が軽い。続く9月向日町記でもきっちり優参するなど、記念戦線では常にV争いに加わってくる。
その他では今年のGI覇者がいるのだから、いかに今シリーズがハイレベルなのかが分かってもらえるだろう。タイトルホルダーの両名だ。後閑信一は直前の京王閣記   着と今年前半の好調時を思わせる伸びを見せたし、昨年の当所記念覇者であることも忘れてはならない。村本大輔も載冠以来、南関を代表する追い込み型としての自覚から好レースが目立つ。
自力では市田佳寿浩に注目。市田も言わずと知れた実力者、好位確保からのまくりには依然破壊力がある。
石毛克幸は肋骨骨折から復帰して9月向日町記念でいきなり優参したが、10月京王閣記での落車が気掛かり。名古屋ASで2勝の十文字貴信、同じく1勝を挙げた松永晃典もレース運びは堅実なだけに目標が次第では怖く、星島太も西連係からしぶとく差し脚伸ばすだろう。 |